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【祝M-1優勝】「日々の活動もM-1につながった」ウエストランドが語る、コンビの芸風とネタの関係性

暮らし

まだまだモテない仕事も内心やってきたい

ウエストランド

もっと各々が頑張れたら1番いい、と井口さん

――とはいえ、コンビで売れたい気持ちは強いんですか?

井口:1人の仕事の時に「今度、コンビで呼んでください」とは思わないですよ。別に「絶対にこいつには売れてほしくない」とかはないですけど、僕だけがやれる仕事は僕で頑張るし、こいつだけがやれる仕事はこいつが頑張る。もっと各々が頑張れたら1番いいとは思います。

 逆に漫才は2人でしかできないから、いい感じでバランスが取れればいいですよね。僕にしても「相方を引っ張ってこう」みたいな立場でもないので。自分が与えられたことを一生懸命やるだけです。

今年1番のビッグニュースになるか…

ウエストランド

――ずっと井口さんは「売れたい」の先に「モテたい」があるとおっしゃってますけど、テレビに出るようになってモテるようになりましたか?

井口:いや、ならないですよ。ありがたいことに時間もないし、ご時世もあるし。どんどん年齢重ねて、だんだん同世代はみんな結婚しちゃって。そしたら飲み会とかもないじゃないですか。

 後輩がやってるところに「よぉ~」っていくのも、なんかねぇ。そう考えると、ますます出会いがなくなっていくというか。本当はもっとビッグニュースを届けたいですけどね。ほかの芸人が「モテたい」って言わなさすぎるのも問題だと思うので。

――今のところ、1番のビッグニュースは“いぐちんランド”になると思うので、M-1で優勝して一気に巻き返してほしいです!

井口:“いぐちんランド”は、M-1と比べるものじゃないですから!! とはいえ、今は結婚とかもなかなか。やっぱ仕事やんなきゃなっていうのもあるし、まだまだモテない仕事も内心やってきたい、みたいなところもありますからね(苦笑)。

<取材・文/鈴木旭 撮影/スギゾー>

【ウエストランド】
岡山県津山市立津山西中学校の同級生だった井口浩之(1983年生まれ)、河本太(1984年生まれ)で2008年11月結成。2020年に「M-1グランプリ」で決勝進出。コンビ名「ウエストランド」も故郷のショッピングセンターにちなんだもの
ウエストランド井口Twitter:@westiguchi/Instagram:@westiguchi
ウエストランド 河本Twitter:@west_kohmoto
YouTube「ウエストランドのぶちラジ!

フリーランスの編集/ライター。元バンドマン、放送作家くずれ。エンタメ全般が好き。特にお笑い芸人をリスペクトしている。個人サイト「不滅のライティング・ブルース」更新中

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