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サイゼリヤが独り勝ちのファミレス業界。ロイホ、ガスト…目指すは“ユニクロ化”か

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 2022年11月放送のバラエティ番組『ジョブチューン』(TBS系)でロイヤルホストのパンケーキが酷評され、SNSで論争が起こっていたのは記憶に新しいです。「家でも焼けるようなパンケーキ」と評されていましたが、「むしろあの仕上がりが美味しい」という声が大きく、この騒動を通じて根強いファンの存在が可視化されたように思えます。

ファミレス

画像はイメージです(以下、同じ)

 さて、ロイヤルホストを含めた「ファミレス業界」は、コロナで業績が大幅に悪化しました。2022年以降は、経済活動が回復しつつあるなか、売上がV字回復する見込みはあるのでしょうか。本記事では、大手ファミレス3社の今後について考えてみます。

すかいらーくHD:100店舗を閉店する計画を発表

 株式会社すかいらーくHDは、2022年度上期決算で不採算店を中心に100店舗を閉店する計画を発表しました。経済活動がすでにコロナ禍から回復しつつある状況ですが、業績は依然芳しくないようです。

 同社はレストラン事業の単一セグメントで、2022年9月末時点においてグループ全体で3069店舗を展開しています。主なチェーン店はガスト(1321店舗)、バーミヤン(356店舗)、しゃぶ葉(275店舗)、ジョナサン(207店舗)などで、ほとんどが直営店です。2018/12期から2021/12期までの業績を見ていきましょう。

【株式会社すかいらーくHD(2018/12期~2021/12期)】
売上高:3664億円→3754億円→2884億円→2646億円
営業利益:229億円→206億円→▲230億円→182億円
最終利益:114億円→95億円→▲172億円→87億円
店舗数:3200店→3258店→3126店→3098店

規模拡大に伴う増収から一転して…

ガスト

ガスト ©picture cells

 2019/12期は売上高が過去最高を記録しました。グループ全体で86店舗の新規出店を行ったほか、時代に即したデザインへの刷新として175店舗のリモデル(時代に即したデザインへの刷新)を実施。唐揚げ専門店「から好し」の急速な展開も進めました。規模拡大に伴って増収となった形です。

 利益面ではアルバイトの最低賃金の上昇や正社員のベアなどがあり、人件費が増加、売上総利益は増益となったものの、営業利益・最終利益が減益となりました。

 翌2020/12期はコロナの影響により、2012年度以降は増収続きだった売上高が減収に転じました。休日の外食需要が減ったほか、平日もリモートワークの導入などにより客足が遠のき、時短営業の実施も相まって大幅な減収を記録しました。約1900店舗でデリバリーを実施、約2800店舗でテイクアウトを導入するなど新しい需要に対応しましたが、全く追いつかなかったようです

 なお、赤字化してしまいましたが、大手銀行との間で400億円のコミットメントライン契約を結ぶなど資金調達を実施しており、短期での資金繰りの問題は解決しました

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