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会社員を「引きこもり」だと勘違い。テレワーカーを知らない母親の災禍

コラム

 血がつながっている兄弟だからこそ、相手の癖や素行に許せないと感じることもあります。が、一方で、血がつながっているゆえに強く注意できないことも多いようです。そこで、「bizSPA!フレッシュ」で過去に掲載した記事の中から特に反響の大きかった「兄弟姉妹のトホホな話」にまつわる人気記事を再掲載します(初公開2020年1月18日、情報は掲載当時のものです)。

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 働き方改革の一環として、近年導入する企業が増えているテレワーク。2019年7月に東京都が1万社の企業を対象に行った調査によると、25.1%がすでに導入、20.5%が導入を検討していることが明らかになりました。

テレワーク

※画像はイメージです

 働く側にとっては非常に助かりますが、日中も自宅で仕事をしているため、なかにはあらぬ誤解を受ける人もいるようです。

テレワークだと説明しても理解しない母親

「テレワークをはじめて2年半ほどになるのですが、当時は実家暮らしだったので、60代後半の母親から『働きにも行かず、毎日家でゴロゴロして』と言われていました。在宅勤務をしていることを何度も説明しましたが、仕事は会社に行ってするものだと思い込んでいた母親にはなかなか理解してもらえなくて……」

 そう語るのは、情報サービス会社で働く西沢範一さん(仮名・32歳)。在宅ワーク中は、トイレ以外はほぼ自室にこもって仕事をしていたため、母親にはたまにアルバイトに行く程度の“半引きこもり”に見えてしまったようです。

母親の小言を適当に受け流すようにしていた

母親

「テレワークを始めてからも、月に5~10日は会社に行ってたんですけど、それがバイトだと誤解されちゃって(苦笑)。出社といっても別にスーツを着ていくわけではなく、家を出るのもお昼前後など少し遅い時間だったので、母が勘違いしてしまったんだと思います

 当時は実家で母親と2人暮らし。朝と夜はなるべく一緒にご飯を取るようにしていたそうですが、母親からは「お願いだからちゃんとした仕事に就いてほしい」と口癖のように言われていたとか。

「テレワークでも正社員のままだし、収入が減ったわけじゃないのにどうしてここまで言われなきゃならないんだと思うと、だんだん僕もイライラしてきちゃって。それで仕事に関することは母に何を言われても適当に受け流すようにしていました」

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