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「風俗をやる女の子も増えた」“ホス狂い漫画”作者が明かす、歌舞伎町の現在

暮らし

ホストクラブに通うため、夜の仕事へ

── 日常生活では絶対に味わえない喜びを得られるのが楽しいのでしょうね。ホストクラブにハマったことで、就職した会社を辞めて、夜の仕事をするようになったのですね?

ルナ:先ほどもお伝えしたようにお金が掛かる遊びなので。私は、“三次元の乙女ゲーム”って呼んでるんですけど(笑)、そのために夜の仕事をはじめました。ただ、体力的に長時間、働けるタイプではないので、無理せず、バランスを考えながら勤めていますね。あと、ちゃんと一般企業とも接点を持っていようと思うタイプなので、昼はデスクワークの仕事もしていますよ。

──Wワークをされているんですね。逆に言うと、本当にどっぷりとハマってしまうと、そのバランスが崩れて、かなり大変なことになるのですか?

ルナ:私のまわりにいる人たちはそうですね。出稼ぎで2週間ぐらい地方へ行く人もいるんですよ。地方のほうが、女の子が少ないから稼ぎが良いので。

──出張みたいな感じですね?

ルナ:そうですね。それで、1日15時間とか17時間ぐらい働きながら、お金を稼ぐっていう。話を聞くと、かなり大変で、朝起きた瞬間に栄養ドリンクをグッと飲んでからスタートするみたいな。出稼ぎが終わると、朝起き上がれないくらい疲弊してるって聞きますよ。

真面目に生きる道のほうが…

ルナはホストに夢を見たい~実録ホス狂いライフ~

漫画・ドラマの影響は大きいようだ

──話を聞くだけでも、かなり大変ですね。ルナさんは、その辺はうまく立ち回っておられるのですね?

ルナ:とはいっても、夜の仕事は基本的にキツいですよ。体力仕事ですし、メンタル的に辛い時もありますし。

──そういった部分も、漫画ではユーモラスに描こうとされていますね。

ルナ:なかなかストレートには書きづらい部分ですからね。だけど、そういう漫画やドラマを観て、逆に憧れる女の子も多いんですよ。最近で言うと、深夜ドラマの『明日、私は誰かのカノジョ』(TBS系)の影響なのか、ホストで遊ぶために歌舞伎町に来て、風俗をやる女の子も増えたらしいんですが……。現場にいる立場として言ってあげたいのは、「来ないほうがいいよ」っていう(笑)。真面目に生きる道のほうが、安全だし、楽しく生きられるように思いますね。

──生き方は人それぞれですが、最前線にいる立場としては、そういう思いになるのですね。それから、どういう経緯で漫画を描くことになるのですか?

ルナ:最初は、私のブログなんですよ。ホストでの出来事を書いている中で、「漫画にしても面白そうかも?」って思って、少しずつ漫画の道に進んでいったような流れです。2~3年前ぐらいで、Twitterで発信する漫画を何作か描いてっていう。まったく連載も何も決まってないような状態でのスタートでした。

【インタビュー後半】⇒「趣味で売れないホストと同棲…“ホス狂い”の知られざる生態を激白」に続く

<取材・文/橋本未来 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>

【夢見ルナ】
歌舞伎町の沼にハマったホス狂い風俗嬢。担当のために毎日お仕事頑張ってます!漫画『ルナはホストに夢を見たい~実録ホス狂いライフ~』をココミルにて連載中。Twitter:@yumemiruna

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