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生命保険は20代で入らないと損なの?保険に関する素朴な疑問をプロに聞く

コラム

 新型コロナウイルス感染症の蔓延により、社会全体で健康意識や働くことへの見直しが進んだ。その一方で「入院することになったらいくらお金がかかるのだろう」「もしも病気になって仕事ができなくなったら収入は?」など、保険に関心を持っている人もいるのではないだろうか。

悩む男性

画像はイメージです(以下同じ)

 そもそも生命保険とは亡くなったときや病気、ケガで入院したとき、働けなくなったときなどにお金を受け取ることができるもの。巷では数多くの保険会社がさまざまなプランを展開しており、「そもそも何から検討すればいいのかわからない」という若年層も少なくない。

 そこで今回は全国に展開している来店型保険ショップ「保険クリニック」の入江里依子さんに、20代、30代が生命保険を検討するときに考えておくべきことなどをうかがった。

若いうちに生命保険に入っておくべき?

 20代だった頃は収入がまだ高くなく、ケガや病気をしたことがないことから意識してこなかった生命保険も、結婚や住宅購入などのライフイベントを迎えることが多い30代になると加入を検討する人も多いはずだ。入江さんによると、独身男性の場合は「30代半ば頃になってやっと保険を考え始めるが多い」という。

 しかし、独身だろうと既婚だろうと20代のうちから生命保険に加入するメリットは大きい。まずは保険料だ。生命保険は性別や契約時の年齢によって保険料が異なり、年齢が上がれば上がるほど保険料が高くなる

 そのため、できるだけ若いうちに加入したほうが月々の保険料を安く抑えることができる。特に気をつけなければいけないのは男性だ。男性は40代になると病気のリスクが上がるため、20~30代に比べて保険料が跳ね上がる傾向がある

年齢によって「選択肢が多い」メリットも

生命保険

「具体例としては、たとえば医療保険(日額5000円、入院一時金10万、先進医療特約、特定疾病保険料払込免除特約)の場合、月々の保険料は25歳では2064円であるのに対して、35歳では2985円、45歳では4737円となります。

 加入した保険に払う総額保険料である『総払込保険料』は一生払い続けるのか、リタイアする前に払い終えるのかを選べるものが多いです。とはいえ、もし死ぬまで払い続けるとなった場合、男性の平均寿命が約81歳だったとしても、若いうちに加入しておけば総払込保険料が安くなることが多いです

 また、生命保険は加入時に5年以内の通院・手術・入院有無や2年以内の健康診断結果などの健康状態を告知しなくてはならない。その告知内容によっては生命保険に加入できなくなることもある。健康状態がいい若年層であれば、幅広い選択肢の中から選ぶことができるメリットもあるのだ

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