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「安さで選ぶと損する?」保険のプロに聞く、失敗しないプラン選びのコツ

コラム

 加入を検討しているけれども具体的に何をどんな視点で選べばいいのかと悩むことの多い生命保険。「万が一のときのために備えておきたいけれども損はしたくない」と考える人は多いはず。

生命保険

画像はイメージです(以下同じ)

 生命保険についてイチから教えてもらった前回の記事に引き続き、全国に展開している来店型保険ショップ「保険クリニック」の入江里依子さんに貯蓄型と掛け捨て型それぞれのメリットとデメリット、保険会社やプランを比較検討するべきポイントなどを詳しく聞いた。

【前回の記事】⇒「生命保険は20代で入らないと損なの?保険に関する素朴な疑問をプロに聞く」を読む

掛け捨て型と貯蓄型、どっちが良い?

 生命保険に限らず、保険には支払った保険料が返ってこない「掛け捨て型」保障機能と貯蓄機能が合わさった「貯蓄型」の2種類がある。一般的に「貯蓄型ならお金が戻ってくるならお得では?」と考えがちだが、入江さんによると保険内容や家庭状況で大きく異なってくるので一概に結論づけることはできないという。

「たとえば死亡保障の場合は、既婚だとお子さんが独立するまでに大きな死亡保障を安く持ち続けるために掛け捨てを選ばれる方が多く、独身だと自分のお葬式費用くらいは自分で出したいとして貯蓄を兼ねて貯蓄型を選ばれる方が多いです。

 ただ、必ずしもどちらかを選ばなければいけないわけでもないので、掛け捨て型と貯蓄型を組み合わせる方も、お子さんがいても貯蓄を兼ねて貯蓄型を選ぶ方もいらっしゃいますね

掛け捨て型を選ぶ考え方も必要かも

夫婦

「医療保険やがん保険の場合は掛け捨て型しかないと思われがちですが、最近では貯蓄型も数多く販売されています。中身としては入院給付金の請求がなければ、数年おきごとにお祝い金が受け取れるタイプと、60歳や65歳などある一定の年齢で払い込んだ保険料が返ってくるタイプ(※ただし、それまでに請求がある場合は差し引かれます)に分かれ、掛け捨て型よりも保険料が高いのが一般的です」

 こう聞くと「多少保険料が高くても65歳のときに保険料が戻ってくるなら貯蓄型がいい」と考えるかもしれない。しかし、注意したいのは保険料が戻ってきた後だ。たとえば年金生活に入る65歳に保険料が戻ってきても、それ以降も保険料の支払いは続く。そのため、払込総額が結局高くなってしまうことがあるのだ

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