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「安さで選ぶと損する?」保険のプロに聞く、失敗しないプラン選びのコツ

コラム

保険料の安さで選ぶと損するかも

営業

「保険料がもったいないから掛け捨てでないものを」と考えている人は、月々の保険料や返ってくる金額よりも保険料の払込総額を比較したほうが良さそうだ。返ってこなくても毎月安価で「安心を買う」という視点に立てば、掛け捨て型を選ぶ考え方も必要になってくるだろう。

 保険会社やプランに悩んだときに比較検討したいポイントは数多くある。その中でも入江さんに保険の種類ごとにわかりやすくまとめてもらった。

「掛け捨て死亡保障である『収入保障保険』。これは亡くなられた時点から保険期間満了まで、毎月もしくは毎年、一定額が年金形式で支払われる掛け捨ての死亡保障で、今は多くの人が選んでいます。

 この保険は一時金受取も可能ですが、一括にすると分割よりも受け取る総額が少し目減りします。そして、その目減り率も保険会社によって違うので、保険料の安さで選ぶと一括受取金額が少なくなってしまう可能性もあるでしょう。そのため保険料だけでなく、目減り率や一括受取金額も比較されたほうがいいかと思います

保険料以外にも比較すべき数値が

「また保障が一生涯続き、万一の際に必ず保険金が払われる『終身保険』や『変額保険等の貯蓄型保険』。これらの場合は保険料の安さだけでなく、払い込んだ保険料に対して解約返戻金がいくらくらいになるかという『解約返戻率』も比較してください。

 たとえば、30歳の方が老後資金のために70歳で引き出すことを前提にして加入する際には、今から20年後の解約返戻率を比較してプランを決めるのでは意味がありません。お子さんの教育費や自分の老後資金などいつ何のために使いたいお金なのかをはっきりさせ、その時点の解約返戻率を比較することが大事になってきます」

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