200円「ウインナー弁当」の次は“チキンナゲット”!ローソン100に聞く、誕生秘話
ふと、いつからお弁当を作らなくなったのか考えてみる。子供の頃は親がお弁当を作ってくれたが、大人になってからはお弁当を購入するのが当たり前になった。在宅ワークしていてもラクなのでお弁当を買うこともある。
マイボイスコム株式会社では2022年3月1日~5日の5日間、約1万人に対して「弁当に関するアンケート調査」を実施。それによると「お弁当は購入している」と回答したのが、実に8割を超えることがわかった。理由として「食事を作る時間がない」「短時間で食事を済ませたい」「安くしたい」などがあげられる。一人分のお弁当を作るとなると、意外に材料単価が高くなるのだ。
ローソンストアでは「ウソみたいな200円弁当」が好評だ。累計で約124万食を突破したウインナー弁当から始まり、現在は「だけ弁当」シリーズ第5弾として、2022年8月24日に「チキンナゲット弁当」が販売された。そこで筆者は前回(嘘みたいな「200円のウインナー弁当」が爆売れ)でも取材したローソンストア100 次世代事業部 統括マネージャー 林弘明氏に話を聞いた。
チキンナゲットは子供時代の思い出
第1弾の「ウインナー弁当」を皮切りに、第5弾まで「だけ弁当」を開発してきた林氏。「だけ弁当」シリーズは、これまでミートボールやのり磯辺揚げ、白身フライが選ばれてきた。そして今回は「チキンナゲット弁当」だ。
第1弾から4弾まではなんとなく理解できる。だが、チキンナゲットは「ご飯のお供というよりはスナック」という気がするが、なぜチキンナゲットにしたのだろう。
「学生時代、野球部だったのですが、母が作ってくれるお弁当をいつも持って行っていました。そのときにおかずのひとつとして、よく入っていたのがチキンナゲットだったんです。いつも1~2個しか入っておらず、『もっと食べたい』と感じていました。そして、同じ思いの方も多いのではと考えたのです。また、チキンナゲットがメインのお弁当は他になかったので、『ローソンストア100にしかない弁当』という独自性が出せるかなと思いました」
白いご飯に合うナゲットを
チキンナゲットをメインのおかずにするとなると、かなりのこだわりがあったに違いない。
「白いご飯に合うナゲットにこだわりました。ファストフード店のチキンナゲットは、カリッとしていることが多いのですが、そうではなく、柔らかい食感が良いと考えたのです。また、バーベキューソースやマスタードソース、オーロラソースなど試作して試食してみたのですが、ご飯に合わなかったためケチャップに変更しました」
チキンナゲット弁当は子供が食べるイメージだが、ターゲット層はあるのだろうか。
「これまで発売してきた『だけ弁当』シリーズは、男女・年代とも広い客層に支持されています。そのときの食欲やシーンに合わせて、ガッツリと食べたいときは麺類と組み合わせたり、お惣菜やサラダ、スープと組み合わせたりできます。また、ちょっと小腹が空いたときの軽食として食べていただくなど、いろいろな食べ方を選んでいただけることが支持されている理由ではないでしょうか」