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200円「ウインナー弁当」の次は“チキンナゲット”!ローソン100に聞く、誕生秘話

ビジネス

社内の反応は「えー?」だった

ローソンストア100

今回も嬉しそうにお弁当を持つ林氏

 前回「ウインナー弁当」を取材した際、林氏は10年間プレゼンで反対された経緯がある。今回も反対されたのか聞いてみた。

「最初におかずがチキンナゲットだけの弁当を提案したとき、これまで『だけ弁当』シリーズを一緒に開発してきた商品部の山田から『えー? ご飯に合わないでしょう? チキンナゲットがおかずになるかなぁ』と難色を示されました。しかし、ご飯に合う柔らかい食感のチキンナゲットを選定し、一緒にソースを変えながら何度も試食しているうちに、『うん、ご飯と合うかも』に変わってきたのです。その瞬間に私は『よし! 行こう!』という感じで、一気に商品化までグイグイと押しました

 すでに応募は終了しているが、ローソンストア100の公式サイト内ではチキンナゲット弁当の「アリ」か「ナシ」のジャッジをしていた。まさか、ここにきて不安になってしまったのだろうか?

「私自身は完全に『アリ』だと思っており、同意見の方も多いと思いましたので、ジャッジしていただこうと自信を持って問いかけました。また、『ナシ』とジャッジした人は、ファストフード店のカリッとしたナゲットをイメージしていると思うので、一度柔らかい食感のナゲットを試してみてほしいです

たくさんアイデアがある

ローソンストア100

アリかナシか?

 ちなみに社内でもジャッジしたのか聞いたところ「販売前に商品部や店舗運営の責任者、社長も含めて試食した結果、先入観では『ナシ』と感じでも、実際に食べると『アリ』ということで販売決定にいたりました」とのこと。

 ウインナー弁当が販売された当時、弁当カテゴリで1位になるほどメガヒットした。大ヒットを生み出したあとに次の商品も……と考えると、チキンな筆者はプレッシャーに押し潰されるだろう。

頭の中にはすでにたくさんのアイデアがありましたので、プレッシャーは全くありませんでした。逆に主役になれないおかずをメインにとことん楽しみたい、余計なものは入れずにシンプルなものが良い、という自分の考えが支持され、多くの方に喜んでいただけたので、とても嬉しく思っています」

 最後に、現在考えている「だけ弁当」を林氏にこっそり聞き出そうとしたが「次のメインになるおかずも考えています。が、まだ何かは言えません。ヒントも言えません!」と回答。おそらくまた我々を驚かせてくれるのだろう。

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