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面接で自分の武器を正しく伝えるコツ。着実に「年収がアップする仕事」も

学び

3.「壁を乗り越えた経験」を具体的に伝える

面接

 華々しい結果だけでなく「壁にぶつかった経験」と「その壁を乗り越えた経験」も伝えましょう。これを聞くと、壁にぶつかった経験は言わないほうがいいのではと思う人もいるかもしれません。

 しかし、大前提として、できるだけ長く働いてくれる人を採用したいのが企業です。そのため「壁を乗り越えた経験」を持つ人ほど、企業に「困難に直面しても折れずに頑張ってくれそう」、つまり「途中で諦めたりせず長く働いてくれそう」という印象を与えられるので、むしろ評価はプラスになります

 ちなみにここで注意が必要なのは、“失敗のない自分”を見せようと、つい「壁にぶつかった経験はありません」と答えてしまうことです。一見、綺麗な回答のように思えますが、「挫折経験がない=困難にぶつかったらポッキリ折れて辞めてしまいそう」と捉えられ、かえって企業からの評価が下がってしまう恐れもあります。

 そうならないためにも「壁にぶつかった経験」と「その壁を乗り越えた経験」は、隠さず具体的に話すようにしましょう。

どういった順番で伝えるのか?

 その際には「どんな壁にぶつかったか」→「どういうアプローチをしたか」→「結果どうなったか」→「壁を乗り越えたことで何を学んだか(自身のアピールポイント)」を順に伝えるのがポイントです。「失敗から這い上がった経験」に好感を抱く面接官は多いので、選考を受ける際には、以下のような伝え方ができます。

(どんな壁にぶつかったか)「初めてメンバーを任された時、メンバーとのコミュニケーションの取り方や指導の仕方に非常に苦戦しました。そのメンバーが年上の方だったこともあり遠慮から正しく指摘できず、当初は空回ることが多かったです」

(どういうアプローチをしたか)「うまくいっていない現状を打開すべく私が実施したことは、一人だけで悩まず上司に相談すること、私自身がメンバーを信頼し任せること、メンバーに自己開示をすること、そしてマネジメントに関する書籍から学びを得ることです」

(結果どうなったか)「その結果メンバーとの距離も縮まり、お互いが思っていることを正しく伝え合えるようになりました。最終的にメンバーは目標を達成し、チームとしても120%の目標を達成することができました」

(壁を乗り越えたことで何を学んだか)「このような経験から、一人で悩みや課題を抱えず誰かを頼ることや、今の自分にできることは何か考え、1つずつ全力で実践していくことの大切さを学びました」

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