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優しい上司のフォローが逆にストレスに…正直に本人に伝えたら思わぬ結果に

コラム

 相手は好意や親切心のつもりでも、受けるほうはありがたくない状況ってありますよね。単なる「迷惑」なら回避もできそうですが、せっかくの気持ちを邪険にはできないところが悩みの種です

優しすぎる上司

※画像はイメージです

 今回お話を聞いたのはIT関係の企業に就職した社会人1年目の洋人さん(仮名・23歳)。洋人さんは、初めての会社勤めで慣れないことも多く仕事で小さなミスをたくさんしてしまっていたそうです。そんな彼を見かねた直属上司のK美さんが、ある日社内の業務用SNSとは別に、プライベートのLINEをつなげてくれたのだそうです。

自分を精一杯フォローしてくれる女性上司

「ちょっとした相談や質問は遠慮なくプライベートのLINEを使用していいよと言ってくれました。さらに、K美さんはオフラインでの面談も定期的に実施してくれるんです

 ある日の面談で「疲れた時のリフレッシュ方法はあるの?」とK美さんに聞かれた洋人さんは、「子犬の動画などを鑑賞すること」と回答したのだそうです。洋人さんは実際に仕事でミスして落ち込んだ時にはいやされる小動物の動画を見るのだそう。

 するとそれ以来、K美さんは以前にも増してLINEを活用し、個人的にフォローをしてくれるようになったそうです。

「子犬だけでなく他の小動物だったり、時には木でできたかわいらしい人形の画像だったりも送ってくれました。僕は動物好きなので、そんなK美さんの励ましがとても心の支えになっていて、うれしかったです」と、うれしそうに笑う洋人さん。そんなLINEをもらった時には、いつも丁寧な感謝メッセージや感想を返信していたそうです。

徐々にそのフォローが重荷に

LINE

※画像は取材を元に編集部とライターにて作成(以下同じ)

「ただ、K美さんは僕の好きなものを『かわいいもの全般』だと勘違いしているみたいだったんですよね」

 少し苦笑しながら語ってくれた洋人さん。ここ最近は毎朝モーニングコールのようにいろんな画像が届くようになっていたのだそうです。律儀な性格の洋人さんは、そんな画像に対し、毎回お礼の返信をすることが徐々に億劫になっていったのだと言います。

「そのことを大学時代の親友Y君に相談したら、『丁重に断ったらいいんじゃない?』とアドバイスされたんです。ま、そうだよねって納得しちゃいました」

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