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会社を辞めずに起業するには?「5万円で週末の時間」にスタートする方法

学び

 毎週末の土曜日、日曜日を利用して、同じ場所のレンタルスペースで販売したスムージーを、1か月の間に一体、何人が買いに来てくれるかを検証します。

 どんなビジネスでも、リピート率が低いものは、後々かなり苦しくなります。

行列 リピーター

 リピーターがいないということは新規のお客さんを獲得しなければならない。そのためには毎回、広告費やチラシの作成費をかけて集客しなければならないからです。

 そこで、ポイントカードを作ったり、常連客には無料でトッピングしたりとメリットを作り、リピート率を上げるための施策を行います。

 例えばポイントカードの場合は、発行枚数に対して何回利用されているのかを集計していきます。100人に配布して、1か月経過した時に5回利用されていたら利用比率は5%です。

 この利用比率が低ければ、ポイントカードのメリットをお客さんが感じられていないということになります。

 そこで利用比率を上げるための次の手として、例えば30個貯まったら1杯無料にしていたところを10個で1杯無料にするとか、早期利用したらトッピングが無料になるなどの利用させる動機付けを考えていき、その都度検証を繰り返していきます。

週末起業は何度もテスト検証できるのがメリット

 実際にはこんなに順調にすべてがうまくはいかず、何度も失敗をしながら試行錯誤を繰り返しながらやることになるのが現実でしょう。

 しかし、その“何度も失敗をして試行錯誤を繰り返しながらやることができる“のが、週末起業のメリットなのです。何度もお伝えしているように、週末起業で大事なことは「なるべく大きな出費をせずに手弁当で始めること」です。

 なので、失敗してもあまり大きな痛手を受けずに、何度も小さなテストを繰り返しながら自分にできるものを見つけられるのです。この考え方自体は、ゲームアプリでも、マッチングサービスでも、仕入れが発生する販売ビジネスでも、すべて一緒です。

「やってみたいことがあるけどお金がない……」「起業に興味はあるけど今の会社を辞めて始めるにはまだちょっと……」。そんな人は“週末起業”からスタートしてみることをおすすめします。

<TEXT/秋沢祟夫>

1981年生まれ。株式会社ニット代表取締役。2015年3月にチーム制オンラインアシスタントサービス「HELP YOU」を開始。現在約400名のアシスタントのマネジメントを行う

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