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20代独身男性の4割がデート経験なし。マッチングアプリ婚活が迷走するワケ

暮らし

ソシャゲに似た攻略性で沼にハマり込む人も

 恋愛コンサルタントの鈴木リュウ氏@ryu_suzuki01)は、マッチングアプリと課金制のソーシャルゲームとの近似性を指摘しつつ、迷子になるタイプを解説。

アプリの運営側は、月額課金の男性ユーザーをいかに長くつなぎとめるかが大事。トップに登場する新規のかわいい女性を絶えず更新し、男性にカネを払わせて“いいね”を押させる。終わりがないから、ズルズルと続けてしまう。また、女性を落とすための必勝法がわかるとゲームを攻略するように新しいコを求めてしまう。こうして、沼にハマりこんでしまうのです。迷子傾向が強いのは探求心の強いオタク系で、各アプリで1位になった男性は理系が多い」

 鈴木氏によると、マッチングアプリ会社には実際、ソシャゲやECサイトなどからの転職組が増えているという。課金と“いいね”に翻弄されるユーザーを鈴木氏が階層的に示すと、男性側は「いいね」の数がAランクの女性を求めるが、彼女たちはモテるのですぐに退会する。結果、Bランク以下を無軌道に狙い続ける無間地獄に陥る構図が浮かび上がる。

マッチングアプリ

Aランクのモテ男性は稀に会えるモテ女を追い求め、BCランクの女性はモテると誤解し理想が高くなり、アプリから抜け出せない

「マッチングアプリは、男女の出会いのコストをゼロにして、恋愛環境を大きく変えましたが、ユーザーの使い方が問題なのです」(鈴木氏)

活動の期間と出会う人数を決めるべし

鈴木リュウ

恋愛コンサルタントの鈴木リュウ氏

 迷子にならないためにはどう対策すればいいのか。鈴木氏が指南する。

「まず、活動の期間と出会う人数を自分で決めて守りましょう。私が見てきた成功例を踏まえると、3か月30人が目安です。それ以上やっても劇的に変化しません」

 付け加えて大事なのが、周囲の友人たちに、相手のことをむやみにネタにしないことだ。「『アプリの人』と軽視し、飲み会などでネタにしてしまいがちですが、次第に相手を思いやる気持ちが薄れてしまう。秘密に愛を育みましょう」。

「アプリの人」は自らも同じこと。相手を軽んじれば、自分で自分の首を絞めるだけだ。

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