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日本の4000万人は「お酒を飲まない人」。アサヒビールの新会社社長に聞いた

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飲める人と飲めない人が楽しめる空間に

 バーのオープンに合わせ、新商品も用意された。5月17日発売の微アルコールワインテイスト飲料「ビスパ」と、4月20日にAmazonで予約受付を開始したハードセルツァー「アサヒ VIVA(ビバ)」の2つだ。いずれも一般販売されるほか、「SUMADORI-BAR SHIBUYA」で提供される。「アサヒ VIVA」については6月28日から発売となるが数量限定になる。このほかにも、現在仕込んでいるものがいくつもある。

スマドリ

微アルコールワインテイスト飲料「ビスパ」は5月17日発売

「ノンアルコールやローアルコールはメーカーから提供されているものが少なく、飲む機会が多くありません。われわれが作らないと飲む機会が増えないので、現在いろいろ準備しているところです」

 バーでは、お酒を飲めない人の気持ちを飲める人に理解してもらうための楽しい活動も考えている。飲めない人が思っていること、考えていることを飲める人に知ってもらう機会をつくることで、バーは飲めない人が主役になる空間になり、飲める人と一緒に楽しめるようになるというわけである。

バーという業態にはこだわらない

ハードセルツァーのアサヒVIVA Grapefruit(左)と、アサヒVIVA Lemon。アルコール分3%だ

 バーについては渋谷だけではなく他の場所にも作りたい考え。しかし梶浦氏は、現在はバーが必要だと考えているものの、バーという業態にはこだわっていない。

「われわれがやりたいことは店を多く作ることではなく、どこでもノンアルコール、ローアルコールが楽しめるようにすることです。お酒が飲めない人が飲める人と一緒に楽しめる場はもっと必要だと思っていますが、業態は問いませんし、自分たちでやらなければならないとは考えていません。

 これからはどこでもノンアルコール、ローアルコールが楽しめるようなプロモーションが必要で、店が必要だと思ったら作りますし、居酒屋にもれなくノンアルコール、ローアルコールが置いてもらえるなら、そうします」

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