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銀行で「赤・青・緑」といえば何のこと?金融業界のウラ用語

コラム

Q.「ゴメイ」が意味するものとは?

「ゴメイにならなくてヤバかったよ」

「そうなんですかあ」

 何で5名になりたかったんだろう?

10万円と会議

※画像はイメージです(以下、同じ)

A.その日の取り引き金額と現金の額が一致すること

 銀行の窓口でお金を引き出す、預ける、といった「取り引き」ができるのは午後3時まで。

 午後3時前にはシャッターが降り始め、お客さんを「早く出ないと行けない」という気分にさせます。

「3時って閉まるの早すぎる!」「役所より早いじゃないか」と不満に思ったことがある人も多いのでは? 銀行では午後3時に取り引きを締めたあと、書類の確認やノルマの報告、その日の取り引き金額の確認などが行われています。

 取り引きの金額は全て「伝票」に記載されます。その伝票が示す金額と、銀行にある現金の金額が最終的に一致するかどうかを数えて確認します。

 銀行は“信用が命”ですから、1円の間違いも許されません。金額が一致しないことを「違算(いさん)」というのですが、「違算」である限り銀行員は銀行から一歩も出られないのです。

 すべての伝票を確認し、床を這い回って1円玉1枚も見逃さないように探します。「ゴメイ」となったときに、初めて「今日の仕事が無事終わった」と安堵するそう。ちなみに「ゴメイ」の由来は「御名算」の略など諸説ありますが、定まっていないそうです。

 近年では、伝票や現金管理のオートメーション化(自動化)が進んでいるため「違算」はほとんど無いようです。

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