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コロナ禍で飛躍「進化型コインランドリー」社長に聞く、従来との違い

ビジネス

 最近、今までのイメージを覆すようなコインランドリーが流行の兆しを見せている。パッと見、コインランドリーとは思えないようなオシャレな外観、カフェやベーカリーまで併設されている「Baluko Laundry Place(バルコ ランドリー プレイス)」はその筆頭格だろう。

OKULAB

Baluko Laundry Place

 創業6年で全国160店舗近くまでFC展開され(2022年5月20日時点)、その利用者の半数近くが「これまでコインランドリーを使ったことがなかった人」だそう。従来のコインランドリーとの違いやFC展開の工夫を、運営する株式会社OKULABの代表取締役である永松修平氏に聞いた。

業務用なら1週間分も1回で済む

――公式サイトに「時代の変化でコインランドリーのニーズが高まる」と謳われていますが、その理由を教えてください。

永松修平(以下、永松):まず、共働き世代の増加です。夫婦共に働いている場合、週末の休日にまとめて洗濯をされる家庭も多いのですが、1週間分となると2~3回まわさないと終わりません。せっかくのお休みのうち何時間も洗濯に奪われてしまうので、時短のためにコインランドリーを利用される方も増えました。

――同じ洗濯ならば、自宅でもコインランドリーでも、かかる時間は同じようにも感じますが。

永松:家庭向けの一般的なドラム式洗濯乾燥が6kg前後の容量で仕上がりまで3~4時間ほどかかりますが、コインランドリーには16kg洗えるような業務用の洗濯機があるので、1回60分程度で済ませられます。

コインランドリーが必要になる時代に

OKULAB

永松修平氏

――確かにそれは時短になりますね。

永松:また、晩婚化で単身世帯が増えています。こうした方も、休日にまとめてコインランドリーを利用されることも多いようです。さらに、濡れた洗濯物って重たいですよね。洗濯機から出して干すのは、高齢の方にとっては重労働なんですよ。コインランドリーなら洗濯乾燥まで一気に終わるので、高齢化が進む現代にもマッチしています。

――クリーニングに出す方法もあると思いますが。

永松:クリーニングよりコインランドリーのほうが値段もかなり抑えられるんです。例えば、冬用の毛布をしまうために洗おうと思った場合。クリーニングに出すと、1枚で2000円近くなります。それがコインランドリーなら、1000円のコースで毛布3~4枚は洗濯から乾燥までできます。

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