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朝の挨拶で「笑顔が足りない」。上司の“スマイル強要”はハラスメントか

学び

「職場」だからエンハラになる

職場

 しかし、何も言われなくても笑顔で愛想よく挨拶する人もいれば、そこまで笑顔で挨拶しない人もいます。社風とも照らし合わせて、業務上必要な範囲を見定めた上でのコミュニケーションを心がけましょう。そうすることでエンハラと呼ばれるリスク回避をすることができます。

 プライベートでは基本的に自分が気の合う人とコミュニケーションをとるため、仮にエンハラのようなことをされたら、気が合わないとして連絡を取らなければ回避できますので問題にはなりません。

 職場の人間関係は仕事を目的として集まっていますので、エンハラが起きれば問題になります。人は心の余裕から笑顔が生まれやすくもなるため、上司が笑顔を強要するのではなく、「笑顔になれない原因が何かあるのかな?」と配慮をしていくことも優しさです。そうすることで、いつか自然な笑顔の挨拶が上司に返ってくる日が来るかもしれません。

<TEXT/ハラスメント専門家 村嵜 要>

1983年、大阪府出身。ハラスメント専門家。会社員時代にパワハラを受けた経験があり、パワハラ撲滅を目指して2019年2月に「日本ハラスメント協会」を設立。年間50社からパワハラ加害者(行為者)研修の依頼を受け、パワハラ加害者50人を更生に導く。
Twitter:@murasaki_kaname

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