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夏は灼熱地獄に…新社会人の部屋選び「譲れない条件」が招いた落とし穴

コラム

真夏は部屋の温度が40度に…

暑い部屋

 7月に入るとすっかり夏日に突入。人工排熱の増加や高層ビル群の風通しの悪さなどによって都市部のみの気温が上昇する「ヒートアイランド現象」を引き起こしやすい大阪府内では、昼間はもちろん夜間も熱帯夜を感じるほどの暑さに見舞われる日が続きました。メリットだった日当たりが一転して灼熱地獄のようなありさまに

「真夏日で日中38度を記録した日なんかは、夕方に帰宅すると部屋の温度計が40度に。ドアを開けた瞬間、ただ事ではないほどの熱気を感じ、部屋に置いてあったペットボトルの水もほとんどお湯になっていました。窓際に置いていた爪切りを取ろうとしたら思わず火傷するほどで……」

 ついうっかりして窓を開けたまま出勤してしまった鈴木さん。それ以降、なるべく窓を開けないように注意をしたと話します。

「カーテンを閉めていてもやっぱり部屋の気温はどうしても上がってしまうので、疲れて家に帰っても暑さでより一層疲れてしまって……。クーラーも利きが悪く、夜も寝苦しい日が続きました」

日当たりで気分も左右される?

 2回目の夏を経験して、契約更新のタイミングで鈴木さんは引っ越しを決意。夏の日差しに苦しめられた経験を活かして、次は北向きの3階の部屋に決めたそうです。

「日当たりが良くない部屋にしました。ただ、暑さは回避できたものの、気持ちが落ち込むことが増えてしまって……。今となって日当たりの良い部屋が恋しいです。でも、どうせ夏には引っ越したいと思いそうな気もします(笑)」

 部屋選びの際には、優先させたいポイントを頭に入れつつも、そこで生活する自分を想像したり、春夏秋冬をイメージしながら見極めることが重要なようですね。

<TEXT/萩ゆう イラスト/zzz(ズズズ)>

特集[残念な引っ越し体験]

住むところは中国地方や関西など、全国各地を転々と暮らすWebライター。温泉メディア、女性メディアなどで執筆中。特技はマラソンでフルマラソン3時間ギリの記録をもつ

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