プーチンは「復縁を迫るDV夫」。今さら聞けない“ウクライナ情勢”をゼロから解説 | bizSPA!フレッシュ

bizSPA!フレッシュ

プーチンは「復縁を迫るDV夫」。今さら聞けない“ウクライナ情勢”をゼロから解説

ビジネス

 ロシアがウクライナへの侵攻を開始したのが、2022年2月24日。以来、一刻を争う事態が継続している。しかし、大変なことが起こっていることはわかるけど、さまざまな国の歴史や事情の絡む世界情勢のニュースは難しいと感じている人も多いのではないだろうか。

ロシア ウクライナ

画像はイメージです(以下同じ)

 そこで本記事ではこのトピックについて、「超簡単」に、わかりやすく解説したい。東京大学先端科学技術研究センター専任講師で、ロシアの軍事・安全保障政策を専門とする小泉悠氏に話を聞いた。

ロシアはどんな建前で戦争をはじめたのか

――ロシアはどんな主張の元、ウクライナへの攻撃を始めたのでしょうか?

小泉悠(以下、小泉):ざっくりいうと「今のウクライナは悪いやつだ」という主張です。「ウクライナの政権が、ウクライナに住んでいるロシア系の人たちを虐殺しているので、これを止めなくてはいけない」と。

――虐殺は事実なんですか?

小泉:ウクライナの東の端のドンバス地域で、ロシア系住民が大量虐殺されているというのが(ウラジーミル)プーチン大統領の主張。でも、国際的にはそんな報告は存在しません。ドンバスは紛争地域なので、ヨーロッパの安全保障協力機構の監視団や国際赤十字も入ってるんです。ウクライナが虐殺をしていたら、現地に入っているこうした団体にすぐにバレます。なので、プーチンの主張は妄想か、言いがかりなのではないかと思います。

なぜウクライナに侵攻したのか

小泉悠氏

小泉悠氏

――他にもロシアが語っている正義はありますか?

小泉:「ウクライナは核兵器を作ろうとしているから、世界全体にとって危ない国だ」とプーチンが突然言い出しました。以前は密接な関係にあったウクライナが、西側諸国とNATO(北大西洋条約機構)にすり寄っていて、ロシアを脅かしているというのがロシアの主張です。

――この主張も国際的には事実無根なのでしょうか? そこまでしてウクライナ侵攻をするロシアの狙いは?

小泉:ロシアは国連の常任理事国です。国際的にも大きな発言力を持っていますから、ウクライナの核開発をもし掴んでいるなら、早く国連に提起すべきですよね。それをしないで、今回の戦争の直前になって突然言い出したんです。こうしたことからも、ロシアの言うことは無理がありすぎますね。

 ロシアとはもともとソビエト連邦という国で、ウクライナもその一部でした。1991年にソビエトが崩壊してウクライナが単独の国として成立したのですが、もう一度支配下に置きたいという政治的な野望でしょうね。

おすすめ記事