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“資金ゼロ”の26歳経営者が思わず涙した「サギだと思ってるから」の一言

ビジネス

「食」と「農業」にまつわる産業、「食農ビジネス」で注目を集める若き経営者・三浦大輝さん(26歳)は、高校入学前に東日本大震災を経験し、食の安心・安全に関心を持つようになりました。

三浦大輝

「一緒にいい仕事ができる関係になるには、『リアルな対話』が必須です」(三浦さん)

 現在は「農業を選んだ人が、全員豊かな生活を送る」ことを目標に、農産物の卸売業と小売業を手掛け、渋谷をはじめ東京と埼玉で「菜根たん」という八百屋を3店舗運営。また、緊急事態宣言のなか、フードロスをセットにしてネットで販売する「フードレスキュー活動」を実施。これがツイッターで3.9万件もリツイートされて大きな話題となり、メディアにも取り上げられました。

 今回も著書『渋谷の八百屋発[食農ビジネス]革命』より、「起業につながった大きな出会い」を三浦さんが振り返ります。のちに共同経営者となる飯島さんと出会い、起業に向けて動き出した三浦さんですが、「自己資金ゼロ」という大きな壁にぶつかります(以下、同書より抜粋して再編集)。

自己資金ゼロからの会社設立

 新会社設立の必要資金を調達するにあたってまず考えるのが、ベンチャーキャピタルなどから投資を受けるということでしょう。確かに起業にあたっては彼らを説得し得るビジョンやコンセプト、事業計画は必須です。

 しかし、投資してもらうために目新しさやキャッチーさを押し出した事業計画を作るのは、自分でもしっくりきませんでした。僕がこれまでさまざまな〈現場〉で見て聞いて行動した経験からの感覚では、基本的に食農ビジネスは、投資家の食指を動かすような目新しさとは縁がないという感じがしたのです

 そうした感覚から、農業のことをあまり知らない人ではなく、その業界で頑張っている人に自分のビジョンを説明し、理解してもらったうえで出資を募りたいと考えました。同じ食農ビジネスに関わる人たちであれば、投資していただいたら何らかのかたちで必ずお返しができるという確信めいたものがあったからです。

生産者と消費者をつなぐ八百屋をやりたい

計算

※画像はイメージです

 そこで、パワーポイントで事業計画書を作成し、自分にはこんな夢があり、将来的には生産者と消費者をつなぐ八百屋をやりたいという想いを詰め込むことにしました。「会社をつくろう!」と決意した当初は、ビジネスプランに固定店舗としての「八百屋」経営はまだ具体的なビジョンに入っていませんでした

 当然ながら固定店舗には経費が必要なので、最初は卸業から始めて、一般消費者に向けての小売業はお得意さまへの配達、すでに行っていた百貨店やマルシェなどの場所を借りての不定期販売から始めるのが現実的だと考えたのです。

 しかし、僕らの事業計画は、一本の電話により大きく方向転換をすることになりました。

渋谷の八百屋発[食農ビジネス]革命

渋谷の八百屋発[食農ビジネス]革命

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