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「無料で宇宙旅行に行ける」企画が実現。3つの応募条件と気になる資金源

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世界のリーダーを育てるために

 さらに「この体験によって、私たちは視野を広げ、人類が直面する最大の課題に、より効果的に取り組むことができると信じている」というのがスペース・フォー・ヒューマニティの願いだ。

 同団体は「宇宙の不可解さ、真の素晴らしさを体験することによって、人類はより明確に物を見ることができる。澄んだ目、満ち足りた心、そして深い思考があれば、不可能を可能にすることができると信じている」という。

 つまり、市民宇宙飛行士プログラムの目標は「人間の意識を高めることによって、宇宙を民主化して、世界の問題に対する解決策を開発すること」。世界で平等の権利と社会的価値を高めることを使命としている。無料で宇宙へ行けるクルーに選ばれた場合、リーダーシップ研修などをはじめ、さまざまなトレーニングを受ける必要がある。

 宇宙旅行後には、世界で活躍するリーダーたちを育てていくのが、同団体の希望でもあるからだ。

いつ、どこから無料で宇宙へ?

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「Space For Humanity(スペース・フォー・ヒューマニティ)」の事務局長、レイチェル・リヨンズ(Rachel Lyons)さん(写真右)と「ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)」の創業者、リチャード・ブランソンさん(写真左から二人目)

 スペース・フォー・ヒューマニティが宇宙旅行で利用する企業は、「ブルー・オリジン(Blue Origin, LLC)」、「ヴァージン・ギャラクティック (Virgin Galactic)」、「ワールド・ビュー(World View)」、「スペース・パースペクティブ(Space Perspective)」のいずれか。

 なぜ無料の宇宙旅行が可能なのか? ヴァージン・ギャラクティックの創業者であるリチャード・ブランソン(Richard Branson)さんをはじめ、各企業や個人などから集まる寄付金が宇宙旅行の資金となっているからだ

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