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「無料で宇宙旅行に行ける」企画が実現。3つの応募条件と気になる資金源

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宇宙旅行会社が続々登場

 現在、宇宙旅行事業を一般人向けに行なっている企業をみてみよう。前述したヴァージン・ギャラクティックとブルー・オリジンでは、短時間で宇宙へ行き、宇宙から地球を眺めることができる。

 スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(Space Exploration Technologies Corp.)こと通称「スペースX(SpaceX)」と、「スペース・アドベンチャーズ(Space Adventures, Ltd.)」では、国際宇宙ステーション(ISS)に10日間滞在し、本格的な宇宙旅行が体験できる。

アクシアム・スペース(Axiom Space)」でも、ISSに滞在する宇宙旅行を展開していく。「ワールド・ビュー」や「ストラトローンチ・システムズ(Stratolaunch Systems)」などもある。

宇宙旅行した人たちとは?

 1998年に設立した「スペース・アドベンチャーズ」では、2001年から一般人の宇宙旅行を実現している。2021年7月からは、宇宙旅行ラッシュが始まっている

 まず、2021年7月11日に、ヴァージン・ギャラクティックの創業者であるリチャード・ブランソンさんらが宇宙旅行に成功。続いて、2021年7月20日には、ブルー・オリジンの創業者であるジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)さんらが宇宙旅行に成功している

ジェフ・ベゾス

ジェフ・ベゾス(右)はアマゾンの創業者でもある(※画像は本人Twitterより)

 2021年12月8日から12日間には、日本人の一般人として初めて、実業家の前澤友作さんらがスペース・アドベンチャーズのロケットにて宇宙へ行き、ISS滞在を行ない、宇宙旅行を達成している。

 フライト方法はさまざまだ。ヴァージン・ギャラクティックのフライト方法は、乗員2人、乗客6人の8人乗りの小型宇宙船で、普通の飛行機と同じように飛行する。垂直上昇して宇宙空間へ到達し、普通の飛行機に乗っているような感覚で宇宙旅行が楽しめる。宇宙旅行の体験時間は約90分。

 ブルー・オリジンのフライト方法は、ロケットで空間へ飛ぶ。その後、ロケットは6人乗りのクルーカプセルを宇宙空間で放出し、ロケットだけ地上へ帰還。クルーカプセルは自動制御され、一定の高度まで落下するとパラシュートが開き、地上へ軟着陸する。宇宙旅行の体験時間は約15分。

 ワールド・ビューのフライト方法は、宇宙船で6時間から12時間浮揚し、約30キロメートル上空の成層圏まで飛ぶ。その後、成層圏で展開するパラセールを使用してスムーズに宇宙船を着陸させる。

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