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店舗激減の「コールド・ストーン」。同じ運営元「築地銀だこ」と差がついたワケ

ビジネス

今後は銀だこ以外で勝負!?

 近年の店舗数が伸び悩んでいるように、従来型の銀だこ店では進出の余地がないと同社は考えていると見られ、新業態店で攻勢をかけるようです。同社は今後、築地銀だこに関してドライブスルーに対応したロードサイド店を強化していくようです。

 また、居酒屋業態としては競合の少ない「おでん屋たけし」の出店を進めるとしています。主食業態の拡大も目指すようで「東京油組総本店」や「野郎めし」といったラーメン屋・定食屋事業の拡大も進める見込みです。

 いずれにせよ従来の築地銀だこ事業が伸び悩むなか、今後の拡大を目指すにはさまざまな業態を試しトライ&エラーで成長しそうな事業を見つける必要があります。既存タイトルの売上増加に伸び悩むゲーム会社と同じ戦術です。

 そういった意味でホットランドの姿勢は正しいと言えるでしょう。残念ながらコールド・ストーンに関しては今後の計画が公表されていません。アイスの美味しさというよりはエンターテイメント性が話題となった店舗です。タピオカブームのように一過性のものであり、今後の復活はないと見て良いでしょう。

<TEXT/経済ライター 山口伸 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>

化学メーカーの研究開発職/ライター。本業は理系だが趣味で経済関係の本や決算書を読み漁り、副業でお金関連のライターをしている。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー

Twitter:@shin_yamaguchi_

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