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サッカーでアキレス腱断裂した会社員が「怪我よりもショックだった事」とは

コラム

這ってでも好きなアイドルのコンサートへ

コンサート イベント

 しかし、前向きな竹本さんはリハビリ中もアイドルのコンサートに向かったと言います。

「ケガをして1か月も経たない頃に、大好きなBABYMETALのライブがあったんです。その頃は松葉杖も外れていて、装具をだけで歩き始めたばかり。でも、ベビメタのライブなら這ってでも行くつもりだったから、足を引きずるくらいならと思って行ったんです。後方の“ハッピーモッシュッシュピット”という、激しく騒いだりしない人が集まるエリアの最前列で、柵に身体を預けて観ました」

 アイドルのために執念を見せた竹本さん。しかし病院からは「今のあなたは健常者じゃないことを自覚しろ」と言われていたそう。

ケガよりもショックだったのは…

「ライブの2週間後にも、またBABYMETALのライブを観に行ったんです。しかも飛行機で行く遠征。スタンド席からおとなしく観ました」

 まさにケガに屈しない竹本さんですが、心は挫けたそうです。

「ケガをしたにまったく痛がっていなかったというのもあるけど、足を引きずって歩くのを見ても誰も病院に送ってくれないなんて……なんて薄情な人間しかいないんだ……と呆れましたよ

 怪我の功名ということわざがありますが、竹本さんの場合は人間関係が清算できてすっきりしたそうです。みなさんも、久しぶりに運動を行うときは慎重になったほうがよさそうです。

<TEXT/池守りぜね イラスト/zzz(ズズズ)>

-[ケガ・病気でツラかった話]-

出版社や、web媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は子供と一緒にプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ

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