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サッカーでアキレス腱断裂した会社員が「怪我よりもショックだった事」とは

コラム

アキレス腱断裂。なんとか自力で駐車場へ…

ケガ

 普通に転んだだけと思ったという竹本さん。しかし、身体が思うように動きません。

「左足が動かないし、右足でしか立てない。それなのに不思議なまでに痛みがなかったんです。『これはおかしい』と思って、片脚でケンケンしながらピッチの外に出ました。座り込んでから自分の左足のアキレス腱あたりを見ると、グニャグニャしている。おそるおそるアキレス腱の場所を触ると、指がズブズブと沈むんです」

 実は、腱には神経が通ってないため、切れても痛みはおきません。そのためか、チームメイトも事態の深刻さに気が付かなかったようで……。

「今思うと、アキレス腱が切れたのにチームの誰も気遣ってくれることもなく、ゲームを続けていました。ハーフタイムまで待って、ベンチに戻ってきたメンバーに『病院に行く』と告げたら、どこの整形外科が近いという情報は教えてくれたのですが、誰からも『車に乗せていく』という言葉はなく、足を引きずりながらいつもの5倍の時間をかけて駐車場まで辿り着きました

職場復帰まで3か月もかかり困窮…

 幸いにも、アキレス腱断裂は左足だったので車の運転はできたそう。

「スポーツ整形外科のある病院に直行し、受付の職員に『アキレス腱が切れた』と話したら、大慌てで車椅子を持ってきてくれました。『絶対に立つな』と言われたので、おおごとなのだと察しました」

 竹本さんの足はギプスでガチガチに固められ、松葉杖で家に帰宅しました。

「外科手術を受けて装具をつけたら、1か月半ほどで足を引きずるような歩行はできるまでになりました。車を使って営業先にむかう仕事だったので、復帰に3か月かかりました。その間は、収入も減ったので困窮しましたね

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