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なぜ日本より米国のワクチン接種率は低い?デモも発生、「自然免疫で十分」の声も

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ワクチン接種は個人の自由?

反対デモ

反対デモ。主に市役所職員、水道電力局職員、警察官、消防士、医師、看護師などが参加していた(2021年11月8日撮影)photo/Micafoto

 未接種者たちの具体的な言い分を聞いてみよう。「“My Body My Choice(私の身体のことは私が決める)”と日頃から訴えている人たちが、ワクチン未接種者たちを攻撃するのは矛盾している」と憤るのは大学生(男性)のN.G.さん。

「ワクチン未接種者たちを“残念な人たち”扱いする風潮は異常。ワクチンを政治的な兵器にしてはダメ。僕は一人暮らしで自宅にほとんど籠っているし、高齢者や基礎疾患を持っている人たちに接することもない。自然免疫で十分」(N.G.さん)と個人の自由を強調する。

 ダウンタウン・ロサンゼルスの市役所前で2021年11月8日に開催された「ワクチン接種義務化への反対デモ」に参加したフォトグラファー(女性)のM.T.さん。「ワクチン未接種者を解雇するのはおかしい」と述べる。

 同デモには、主に市役所職員、水道電力局職員、警察官、消防士、医師、看護師などが参加していた。「35年間消防士として働いてきたのにワクチン未接種のために解雇された。退職金も支払われず、これからどうやって家族を食べさせたらいいのか分からない」と訴えるような人たちが目立っていたという。

長期にわたる身体へのリスク?

 ワクチン接種後の長期にわたる身体へのリスクやワクチンの成分に不安を抱く人も目立つ。

「私はワクチンの成分を信用していない。ワクチン接種後の身体に10年後、何が起こるか(治験がないから)誰も分からない。健康な身体にあえて薬品(ワクチン)を接種する必要はない。私の周りでコロナに感染して体調を崩している人たちの多くは接種済みの人たちだ」と話すのは、退職生活を送る(女性)M.M.さん。

 フォトグラファー(女性)K.S.さんも「接種後の長期にわたる身体へのリスクが全く不明。だから私はワクチン接種する予定はない」と言う。

 起業家(男性)L.H.さんは「体質は一人ひとり違う。同じ病気の人が同じ治療法で病気が治るとは限らない。ワクチンもそれと同じだ。だからワクチン接種義務化に反対」と断言する。

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