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2022年の株価は“岸田リスク“に注視!「コロナバブルは終わり」の声も

コラム

コロナ禍で株投資を始めた初心者は注意

 コロナ禍で株投資を始めた初心者には特に注意が必要だ。これまでの手法では勝てなくなるという。

「金利が上がれば、グロース株に資金は集まりにくい。コロナ禍では多くの個人投資家がレバレッジがかかったナスダック連動ETFを買っているが注意が必要。赤字のIT企業がIPO(新規上場)した途端、時価総額が数兆円になるような相場は異常です。1999年から2000年のITバブル崩壊では、10分の1になった株も。

 これからの数年はバリュー株(割安株)がアウトパフォームするでしょう。まさにITバブル期にIT銘柄を買わずに落ちぶれたと揶揄されていたバフェット氏がそのあと、脚光を浴びたように。またバフェット氏の正しさが証明されるかもしれない。バリュー株が見直されると、割安な日本株には追い風に。特に三菱重工のような防衛関連は割安で、かつ高配当で、下げ相場に強い」(エミン氏)

日経平均の動向は

株

 不透明さが増す国際情勢のなか、日本の状況はどうか。ファイナンシャルプランナーの深野康彦氏に日経平均の動向を尋ねた。

「2021年の相場は、2月に3万円台に乗せたものの、終わってみれば、2020年の年末につけた2万7444円と大きくは変わらない。この一因は日経平均に大きく影響するソフトバンクG株が下落したから。ソフトバンクが投資するアリババなどの中国企業が、中国政府の規制強化で軒並み大幅減だったためだ。

 2022年の日経平均は良くも悪くもソフトバンクG次第だが、米中対立の激化が予想されるため、投資先を中国から変更しなければ厳しいのではないか。そのため日経平均は上がっても3万2000円。為替は各国が利上げするなか、ゼロ金利を余儀なくされる日本は金利差から円安傾向に。ただ、アベノミクスのときドル円が124円を超えたら日銀が牽制していた。124円前後に見えない壁がありそうだ」

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