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いい人脈、幸せに生きる人脈づくりとは?スタートアップ11社顧問の“人脈のプロ”に聞いた

ビジネス

早い段階から人脈を意識すべき

人脈2

清水:「人脈は大切だ」とよく言われますが、人脈作りに対してもっとこうしたら良いのにと思うことはありますか?

河上:もともと「人脈」って言葉自体があまり好きじゃないんですよ。僕は幸せな生き方や働き方を目指して自分らしく生きていくために必要な人たちと出会うことを「繋がり人脈」と呼んでいます。

 50歳になって人生を振り返った時に、スキル習得や情報収集などに対しては非常にポジティブに自分でやっていく人が多い一方で、目の前の人との出会いや一期一会を大切にしようと意識している人があまりいないことを感じました。

 1つひとつの出会いが何かしらの形で、今後活きてくることを意識していくと人生の幸福感に大きく差が出てくると思っているので20代や30代の人に早い段階から人脈を意識して欲しいと思い、『10年後に活きる人脈のつくり方』を書きました。

「繋がり人脈」をつくるコツ

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清水:私自身、河上さんにお会いしたのは3年前くらいですが、今もこうして繋がれているのはありがたいなと思います。どんな人と繋がったほうが良いなど、コツみたいなものはありますか?

河上:自分がどんなタイプなのか、どんな価値観で生きていくことが幸せなのかを明確にしておくとそのために、どんな人に出会えれば良いのか、どんな人に囲まれていると幸せなのかに気づけるはずです。そして、それに適した人に会うことが良い人脈の作り方、良い人の出会い方だと思うんですよね。

 SNS時代でたくさんの情報がある中で、悩んだり嫉妬することも多いと思いますが、自分の幸せを明確にしておくことで、自分に必要なコト・モノ・ヒトを取捨選択できるようになるので、自分らしさに気づいた上で合う人に出会っていく流れが良いですね。

清水:「良い人脈」という話がありましたが、逆に「それは人脈とは呼べないよ」と感じることはありますか?

河上:仕事の向き合い方や価値観が全然違う人は結構いますが、そういう人とはできるだけ向き合わないようにすることが一番幸せだと思います。価値観が合う人や、全く違う人生を歩んでいるけど目線が同じ人であればプラスの掛け算が効いてイノベーションが起こりやすいので、自分にとって良い影響のある人に取り囲んでもらうような形を作っていけたら理想ですよね。

10年後に活きる人脈のつくり方

10年後に活きる人脈のつくり方

11社のIT企業の顧問として、人から指示されず、自分らしい幸せな働き方を実現した著者が実践してきた人脈づくりの技術を公開

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