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いい人脈、幸せに生きる人脈づくりとは?スタートアップ11社顧問の“人脈のプロ”に聞いた

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コロナ禍でも出会いはある

清水:コロナ禍で、リアルのコミュニティイベントをやりづらいところはあると思いますが、その中で河上さんはどのように対応されているんですか?

河上:やっぱり自分の力が発揮できる場所は、リアルなコミュニティの場だったので「これは新しい人との出会いが全然できないんじゃないか」「仕事がどんどんなくなっちゃうんじゃないか」と最初の頃は思っていました。

 でもやっぱり考えようで、逆に仕事は増えているし、相変わらず新しい出会いもあります。最後に何も気にしないでリアルなイベントを開催したのは1年半くらい前になるので、ぜひまたやりたいですね。

清水:新しい出会いを作っていくのはリアルでないと難しい部分があると思いますが、今までの出会いを大事にするという意味ではSNSの活用も有効と言えそうですね。

SNSが思い出してもらうきっかけに

人脈5

清水:自分を発信することを躊躇している人もいますが、それはもったいないなと思われますか?

河上:思いますね! SNS時代に入って、3か月間その人のことを思い出すタイミングがないと、その人のことを忘れちゃうくらいスピード感が早くなったと感じています。例えば営業先の話などをしていて「誰か知り合いいませんでしたっけ?」となった時に、“思い出すリスト”から外れちゃうんですね。

 チャンスを失うことにもなるので、週に1回で良いのでソーシャルメディアのタイムライン上に自分の名前を流しておく必要はあると思っています。

清水:発信することがないという人もいると思いますが、どんな発信をしたら良いと思いますか?

河上:難しく考えずに、子どもや家族、自然とのふれあいや大好きな映画のことなど日常の大事にしていることだって良いと思います。「そうそう、そうだ!」って思い出してもらえるきっかけを投げるテーマはなんでも良いんじゃないかと思いますね。

<構成/清永優花子>

【河上純二】
株式会社JY LINK 代表取締役社長。AIやブロックチェーンなど最先端技術のスタートアップ11社の顧問・アドバイザーを務める。株式会社丸井に入社後、映像クリエイターやUSENのインターネット事業部門責任者などを経験。『10年後に活きる人脈の作り方』を出版。
Twitter:@junjikawakami7

【清水俊宏】
2002年、フジテレビ入社。報道局配属後、政治部記者、番組ディレクター、プロデューサーなどを経て、2021年からはYouTube向けのオリジナル番組「#シゴトズキ」を立ち上げ、MC兼企画プロデュースを務めている。
Twitter:@goodboytoshi

10年後に活きる人脈のつくり方

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11社のIT企業の顧問として、人から指示されず、自分らしい幸せな働き方を実現した著者が実践してきた人脈づくりの技術を公開

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