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いい人脈、幸せに生きる人脈づくりとは?スタートアップ11社顧問の“人脈のプロ”に聞いた

ビジネス

「縦の人脈」と「横の人脈」

清水:名刺交換をしただけで、営業の売り込みをされるなど名刺が一人歩きしているケースもありますよね。人脈が定義されていないと感じることもありますが、課題感などはありますか?

河上:自分のキャリアアップやステージアップに必要な、同僚や先輩、取引先などを「縦の人脈」と言っているのですが、20代の頃は人との出会いは量の時代と考えて徹底的に人との繋がりを作っていくことが必要だと思います。

 一方で、これまでと違う職種に就くときや起業をしたいときは「横の人脈」が非常に必要になるので30代くらいからは、他の業種や職種、全く違う領域の人たちに出会っていく活動が必要だと思います。

人脈が不要な人とは

人脈4

清水:全く違う業種の人と出会うためには、やっぱりリアルなコミュニティイベントのほうが繋がりも深くなりやすいですか?

河上:そうですね。最初は気心の知れた友人同士が信用できる友達を連れてくるだけでも小さなコミュニティが出来上がるので、誰でもコミュニティは始められるんですよね。自分で始めたほうがより深く関与ができるし、関わり合いも深くなるのでおすすめです。ちょっと抵抗感がある人は、自分の趣味などのコミュニティに参加するところから始めて、仕事以外の人と出会うきっかけを作っていくと良いと思います。

清水:忙しいと仕事の領域以外の人と会うメリットを感じない人もいたりしますか?

河上:職種によっても人脈の必要性は違うかもしれませんよね。例えば研究職や法務の方など自分の専門知識で仕事が成立していくような人は、より学術に専念して知識や経験を増やしていくことが成長につながるケースもあるので、無理に人との出会いが必要なのかはクエスチョンですね。一方で営業職や人事、プロデューサー、ディレクターなどは人との出会いが新たな仕事や企画などを生むためには必要なので、職種によって人と出会う必要性は変わるかなとは思います。

10年後に活きる人脈のつくり方

10年後に活きる人脈のつくり方

11社のIT企業の顧問として、人から指示されず、自分らしい幸せな働き方を実現した著者が実践してきた人脈づくりの技術を公開

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