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バルミューダフォンに早くも暗雲。過去のKDDIの失敗に見る“デザイン携帯”の難しさ

ビジネス

さらなるサクセスストーリーを期待したい

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 製品発表会見で、寺尾社長は以下のように述べています。

(いままでずーっと潰れそうだったが)『この会社しばらく潰れないんじゃないかな』って思いました」「やりたいことをするときがきたんじゃないかと」

 報道機関へのリップサービスもあるのでしょう。しかし、バルミューダは2020年12月に東証マザーズに上場したばかり。上場したての企業経営者がこのような発言をしたら、株主は不安になるのではないでしょうか。製品・ブランド・プロモーション面でバルミューダをみてきました。順風満帆だったバルミューダに、暗雲が漂ってきたように思います。

 経営者としては異質な経歴を持つ寺尾氏。高校中退後、独学で知識や技術を習得し創業。リーマンショックで倒産寸前まで追いつめられるも、扇風機「The Green Fan」の成功により復活。そして上場。「タフ」な経営者であることは間違いありません。学歴偏重が進む昨今、徒手空拳で成功を収めた氏のストーリーは、希望を与えてくれます。

 暗雲を吹き飛ばし、このサクセスストーリーをさらにアップデートしてくれることを願います。

<取材・文・撮影/中小企業診断士 関谷信之(@kakanrilabo)>

ソフトウェア会社にて、プログラマー・生産管理・原価計算を担当(仕訳からセグメント別損益計算書作成まで一貫業務担当及び指導)。2003年、ウェブ制作者として独立(コンサル及びサイト構築)。2020年、中小企業診断士登録。Twitter:@kakanrilabo Website :経営管理研究所

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