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ボルボ初の電気自動車が日本登場「月1〜2回の充電でいい。スマホより楽」

ビジネス

Googleと共同開発したシステムを採用

ボルボ

ボルボ スタジオ 青山外観。欧州ではすでに車のオンライン販売が広まっているという

 また、Googleと共同開発した新たなインフォテイメント・システム(情報通信システム)を採用。Googleアシスタントによる音声操作を行えるため、ドライバーは運転に集中したまま、音声でさまざまな機能をコントロールできる

 車内の内装は、ボルボとしては初の試みとなる「レザーフリーインテリア」を実現。動物福祉のための倫理的な立場を表明しているボルボは、C40を皮切りに今後すべての電気自動車をレザーフリーにするという。

「欧州ではすでに『人や社会、環境に配慮された“エシカル”な製品を使わないといけない』というのがトレンドとして高まっています。日本にもいずれ、その流れが来ると思います」

オンライン販売で消費者のニーズに対応

 C40の販売は、2022年1月からスタートする予定。販売はすべてオンラインで行われる。また、ボルボが今後販売するすべての電気自動車は、全世界でオンライン販売のみとなる。

「消費者の需要がオンラインにあるからです。以前はショールームに平均3回も足を運んで購入を決めていましたが、今では平均1回の来店で決めてしまう。それは、オンラインで吟味して、購入を決めてからディーラーに足を運ぶというパターンが多いからです。だから自然な流れとして、最後の購入までオンラインで行えるようにしました」

 とはいえ、ディーラーが不要になるわけではない。購入まではオンラインで行うことになるが、試乗、契約、納車、整備などの重要なサービスはディーラーが引き続き担っていく。「もちろんそうした販売形態には、ディーラー側の理解も得ている」と、マーティン氏。

「ディーラーの皆様とは、ずいぶん前から対話を重ねました。私たちの意図をきちんと説明して、彼らの懸念を吸い上げるように聞いていく。これを何度も重ねていったことで、今ではディーラーの皆様が安心してこの取り組みに参画いただいています」

 オンラインとオフラインを“シームレス”に統合し、新たな販売形態を築くことで、消費者のニーズやライフスタイルの変化に対応していく考えだ。

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