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赤字の楽天モバイル。利用者を悩ます「ローミング縮小」の解決策とは

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 楽天モバイルが2021年10月以降、全国の対象地域で「ローミング」サービスを大幅に縮小する。

楽天モバイル

※イメージです

 これによって楽天モバイルがつながりにくくなったと感じているユーザーもいるかもしれない。ローミングエリア縮小の現状と、つながりにくい場合の対応方法について解説しよう。

ローミングエリアは徐々に縮小された

楽天ローミングエリア

左が「9月末時点」右が「10月以降」のローミング提供エリア(濃いオレンジ色)。かなり広範囲で終了することがわかる(画像はKDDIのWebサイトより)

 2020年4月にキャリアとして本格サービスの提供をスタートした楽天モバイル。自社回線が未対応のエリアではKDDIの回線に切り替わる「ローミング」が提供された

 しかし、楽天回線エリアの拡大にともない、ローミングサービスの提供エリアを段階的に縮小してきた。2021年10月以降は、全国の39都道府県で段階的に自社回線への切り替えを進めていくとしている。

 楽天回線の人口カバー率は、2021年10月時点で94.3%まで拡大した。ローミングエリアの縮小の背景には、自社回線でカバーできるエリアが拡大してきたことがまず挙げられる。

ローミングエリア縮小はコスト削減の意図も

楽天株式会社2021年度第三四半期決

同社のモバイル事業はまだ赤字の状態だ(楽天株式会社2021年度第三四半期決算より)

 同時に、ローミングにかかるコスト削減の意図もあるだろう。楽天株式会社の2021年度第三四半期決算では、モバイルセグメントの営業損失は前年同期比マイナス438億円の1052億円となった

 損失増加について同社は、楽天回線エリア拡大にともなうネットワーク関連費用が増加したためと説明し、2022年第二四半期以降はローミングエリアの自社回線切り替えによる費用削減効果を見込めるとしている。

 コスト削減のためにも、ローミングエリアの縮小を進めたいというのが同社の本音だろう。

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