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立憲民主党が議席減。辞任する枝野代表の「現場を変えた功績」を今こそ振り返る

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代表を辞任することにもメリットが

枝野

事業仕分け開始前に、打ち合わせをする枝野幸男議員と蓮舫議員

 立憲民主党が立ち上げられてから約4年。短い歳月で党を再生させた手腕には、目を見張るものがあります。が、そうした過去の功績があるからといって、今回の責任を不問にすることはできません

 とはいえ、代表を辞任することは枝野議員本人にもメリットはあります。それが、自身の活動や選挙に捻出する時間が増えることです。立憲民主党の立党以前から、枝野議員は長らくさまざまな党で要職を務めてきました。2009年に民主党政権が発足すると、行政刷新担当大臣や官房長官を歴任。

 蓮舫議員の印象が強い事業仕分けですが、最初の事業仕分けは枝野幸男議員が座長を務めています。

時間的な余裕が生まれることは間違いない

 2012年の衆院選で民主党が惨敗して再び野党へ戻ってからも、枝野議員は党の要職に就いています。ベテラン議員は、新人候補や激戦区の応援をすることが多くなります。枝野議員もその例に漏れず、選挙のたびに新人候補や激戦区の応援で各地を駆け回りました。

 そうした事情があるため、自身の選挙区である埼玉5区に戻る時間はなく、足元が疎かになりがちです。実際、ここ数回の選挙で枝野議員はは対立候補と接戦でした。代表の座を降りたことで時間に余裕が生まれます。

 党務よりも、地元での活動に時間を割くことができるのです。もちろん前代表という経歴から、選挙になれば各地の応援演説に駆り出されることはあるでしょう。それでも、今よりも時間的な余裕が生まれることは間違いありません。

 最後に、立憲民主党の支持者や埼玉5区の有権者のみならず、枝野議員が日本国民全体にメリットをもたらした例を紹介しましょう

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