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クラファンで1万円のガジェットが、アリババでは1000円で…。高額転売なのか業者を直撃

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「ペットのハムスターを撮影したかった」しかし…

Aさんのもとに届いた製品

Aさんのもとに届いた製品

 Aさんがこのプロジェクトに興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか。

「ちょうど競輪で7万円ほど勝ったこともあり気持ちが舞い上がっていたところでした。プロジェクトを知ったのはFacebookで表示されていた広告だったと思います。溺愛しているペットのハムスターをを手のひら上で愛でているところを自分目線で撮影したら、面白い動画が撮れるかなと思って、リターン目当てで支援することにしました」

 製品の性能に惹かれ、ちょうどお金に余裕がある状態だったこともあり支援したというAさん。ところが届いた製品はプロジェクトの内容とそぐわない代物だったのです。

動画撮影ができず、静止画しか撮ることができませんでした。説明書も同封されていたのでその通りに何度も試してみましたが、上手くできません。仕方ないのでプロジェクトのオーナーに問い合わせてみると、使い方を説明する動画が送られてきました。それで、動画の通りに操作してみたけど、結局うまくいきませんでした」

やっと届いた交換品にも、同じ不具合が

felix_kaitou

FELIX社からのメッセージの一部

 Aさんは届いた製品が欠陥品である可能性を疑い、交換を依頼。ところが製品を返送すると連絡がつかなくなりました。それから何度か催促してようやく届いた交換品ですが、まったく同じ不具合の製品だったというのです。

「これまでのやり取りをかえりみて、どうもおかしいと思い、交換ではなく返品・返金をお願いしましたが『不良品ではないと思う』の一点張りでした。話にならないと思い、『お願いだから返金に応じてほしい』と要求すると、ようやく数日後にお金が戻ってきました。どうも怪しいなと思って調べたら、Alibabaで同じ製品が1000円程で売られていることがわかりました」

 つまり、ハイテクな新製品を一般発売前に割安で手に入れたつもりが、Alibabaで格安で売られている製品と同じものを10倍近い金額で購入してしまった、というのがAさんの主張。

「割とネットリテラシーの高いほうだと思っていたのに、引っかかってしまった自分の情弱さにショックを受けましたね。CAMPFIREのコンセプト的にも新製品開発のためのクラウドファンディングだと信じて疑わなかったんですよ」(Aさん)

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