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クラファンで1万円のガジェットが、アリババでは1000円で…。高額転売なのか業者を直撃

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プロジェクトオーナーを直撃

Alibabaで売られていた同様の製品

Alibabaで売られていた同様の製品

 このプロジェクトのオーナーは「FELIX」社とあります。しかし、CAMPFIREのページ上には企業サイトのURLや代表者名などの情報が掲載されていません。

 そこで、社名でネット検索すると、プレスリリースサイト「PR TIMES」でFELIX社の住所、代表者名、電話番号(ケータイ番号)を確認できました。そこにbizSPA!取材班が問い合わせると、代表者から次のような回答がありました。

Alibabaなどから既製品を仕入れて転売しているという指摘は誤解です。これはOEMで、既存の商品の型を使って、うちがオリジナル商品として出しているものです。OEMにかかる費用やCAMPFIREに支払う手数料などもあるので、高額転売でぼったくりをしていると捉えられているのであれば心外です」(FELIX社代表)

 ただ、そもそも既にある商品だと知らず、ゼロからの新開発製品だと思って支援した人も少なくないでしょう。現にプロジェクトページにはそのあたりの記載はありませんでした。

「プロジェクトページには明記していませんが、CAMPFIRE側にはOEM製品であるということで申請をしていますし、プロジェクトページについても利用規約に則って作成し、運営側の審査を通って掲載されています。ただ、そういった指摘があったことに関しては、プロジェクトオーナー側が注意すべき点だったということは反省していますので、今後は誤解のないようなページ作りするよう注意したいと思います」(同前)

CAMPFIRE側の見解は?

 CAMPFIREは、この問題をどのように捉えているのでしょうか。

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AさんがCAMPFIRE側に問い合わせた内容 ※Aさんはこの時点では、Alibabaから仕入れた商品だと考えていた

 Aさんが問い合わせたところ、回答は「プロジェクトオーナーに対して、利用規的等に抵触することがあれば適宜対応を検討する」としながらも「起業者(プロジェクトオーナー)と支援者(Aさん)との直接的な売買契約となるため、リターンのトラブルについては起業者が対応する」といったものでした。

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Aさんの問い合わせに対するCAMPFIREからの返答

 利用規約の「第18条(プロジェクトに関するトラブル)」を見てみると、

「1項プロジェクト活動進行中に発生する支援契約当事者間でのトラブル、返金要求、その他紛争については、支援契約の当事者であるプロジェクトオーナーと支援者との間で解決すべき問題であり、CAMPFIREおよび第8条に記載するサービス提供会社はこれに関して一切責任を負いません」

 といった記載が確認できました。

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