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TikTok動画は「3秒で面白く」。美女コスメインフルエンサーに聞く、人気の秘訣

ビジネス

美容インフルエンサーは“案件”といかに向き合うべきか?

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 また、人気のコスメインフルエンサーは、企業からPR動画の制作を依頼されることも多いです。このような“企業案件”を受ける際に、2人が気をつけていることはありますか?

「私のアカウントは信頼性が価値なので、案件は断る回数のほうが圧倒的に多いです。引き受けるとしても、過去に使用したことのあるブランドで、質が良いと既にわかっているものや、動画越しでも魅力を表現しやすいメイクアップ系が大半ですね。

 やはり『PR』のタグがつくだけで、視聴維持率は下がる傾向にあって。動画の見せ方は最大限、広告感をなくすように心がけています。企業からいただくオリエンシートなども参考にはしますが、一番は自分が使って感じたことを伝えていますね。また、メリットだけでなくデメリットも紹介するのは、案件であっても変わりません」(ありちゃん)

 企業に忖度せず、普段と同じスタイルで投稿する。それが説得力につながり、結果的に商品の売上に寄与することは想像に難くありません。一方でやみちゃんは、企業と視聴者がWIN-WINになることを目指しているとか。

「案件動画で紹介するのは、企業の作った大事な商品です。だからこそ、商品のことは徹底的に調べますね。成分や効果はもちろんのこと、会社の成り立ちや創業者まで見ていきます。すると、『あのコスメを広めた会社です』のように、視聴者さんに有益な豆知識を提供できることもあるんです。動画を作っているときに“購入してもらうこと”は考えません。ですが、商品を入念に調べてわかりやすく説明すれば、自分に合っていると感じて買ってくれる人も自然と増えていきます。結果的に、企業にも視聴者さんにも喜ばれる動画に仕上がっていたら嬉しいです」(やみちゃん)

次の美容インフルエンサーの活躍の舞台は…

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 最後に2人は、今後の展望についても教えてくれました。

「私は今後、映像で魅せるタイプのショート動画も作れるようになりたくて。あとは、今まで以上にコスメを試す量を増やして、まだ埋もれている隠れた名品コスメをもっと発掘できるようなクリエイターになりたいです」(ありちゃん)

「私は人気商売ではなく、商品メインの発信に対して支持していただいていると思っています。だから、今後も“インフルエンサー”というよりは“クリエイター”として、コンテンツを通じて信用を集められる状態を守っていきたい。そして、視聴者さんにも企業にも喜ばれるような、思いやりと愛情のある動画を作り続けるのが目標です」(やみちゃん)

※この記事は、「TikTok」の公式noteアカウントで2021年9月16日に配信されたインタビュー記事を再編集したものです。

<TEXT/TikTok公式note編集部>

【やみちゃん】 
本名・一色あやみ。TikTokで“美容動画がバズる”TikTokクリエイターとして話題(@ayami_yamichan)。SNS内で紹介した美容アイテムは、ユーザーたちの即購入行動に繋がり、売り上げに直結するとコスメ企業内でも高い知名度を誇る。 『TikTok AUDITION 2021 #おすすめ紹介部門』に美容系でただ一人入賞も果たした。業務提携:ミルクカートン

【ありちゃん】
日本大学在学中、ミス日本大学コンテストでグランプリを受賞。大学卒業後、@cosme社員の傍らインフルエンサーとしても情報発信。「毎月の支出の半分をコスメに充てる女」のキャッチフレーズで発信したコスメレビューシリーズの人気に火が付き、TikTokクリエイターとして2か月で20万フォロワー獲得(@arichan_make)。2021年6月に@cosmeを退社し、TikTokクリエイターとして本格的に活動をスタート。業務提携:ミルクカートン

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