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廃墟巡りが趣味の27歳男性が肝を冷やした出来事「後ろからパトカーが…」

コラム

 最近は都市圏在住者を中心に自動車の免許を持たない若者が増えていますが、郊外や地方では今も生活に不可欠。免許を取って間もないころは車でいろんなところに出かけたい衝動に駆られたりしますが、そんな彼らに意外と人気なのが地元の廃墟や心霊スポット巡り。ネット上には各地のそうした裏名所を紹介したホームページも数多くあります。

廃墟

画像派イメージです(以下同じ)

免許取得を機に廃墟巡りが趣味に

「自分は心霊スポットには興味がなかったんですけど、放置された古い建物は昔から好きでそういうサイトや本をよく見ていたんです。地元の大学に進学して免許をすぐに取りに行き、それからは大学の友達と県内や近隣の県の廃墟スポットを調べては探索に出かけていました。お金はガソリン代くらいしかかからないし、いいヒマつぶしになっていました(笑)」

 そう話すのは、食品メーカーで営業を担当している下村正雄さん(仮名・27歳)。今の会社に就職後も大学時代ほど頻繁ではなかったそうですが、月1~2回のペースで廃墟巡りを続けていたとか。ところが、就職2年目の冬、ある出来事がきっかけでその趣味をやめてしまったそうです。

「週末を利用して金曜の夜から2泊3日で遠征したときのことなんですが、そのときの一番の目的は海を見下ろす高台にある巨大なホテル廃墟。マニアの間では有名なスポットで以前から一度行きたいと思っていたんです」

廃墟に入る直前、警察に見つかってしまう

パトカー

 その建物は国道から分岐した細い道を数百メートル進んだところにあり、廃墟の少し手前に乗っていたワゴン車を停車。同乗の友人と2人で探索のための準備をしていたところ、後ろからパトカーが近づいてきたといいます。

「道は廃墟のところで行き止まりで、しかもそこに居たのは自分たちだけ。瞬間的にヤバいと思いましたが、この状況では逃げることもできません。心臓がありえないほどバクバクしていました(苦笑)」

 パトカーが下村さんの車の後に停まると、お巡りさん2人が下りてきて「お兄さんたち、今からこの建物に入ろうとしていたの?」と声をかけてきたそうです。

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