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業界でも有名な「いわくつき物件」で…真夏の恐怖体験/#全宅ツイ

コラム

 夏の風物詩と言えば怪談。事故物件と因縁深い不動産業界でも、オカルトめいた噂話が存在するのではないでしょうか。

※画像はイメージです(以下同じ)

※画像はイメージです(以下同じ)

 前回に引き続いて、不動産業界団体「全国宅地建物取引ツイッタラー協会」(全宅ツイ)会員に不動産恐怖体験エピソードを披露してもらいました。

夜な夜な聞こえる奇妙な声の正体

 全宅ツイ会員の「DJあかい」(@aka1you)さんの周辺ではこんな出来事があったとか。

「これは霊感が強い同業の友人から聞いた話で、その彼が郊外のファミリー用マンションの管理を担当していたときのことです。静かな住宅街に建つマンションなのですが、夜な夜なマンション隣接の公園からうめき声が聞こえるらしく、それを理由に退去する人まで出て頭を抱えていました

 突き止めるべく、現地で張り込み調査を開始したところ、すぐに原因が判明しました。

「怨霊のうめき声……ではなくて不審者が公園に出入りしていました。しかもその不審者は、なんとその物件の入居者だったのです。このマンションは空室率が高かった時期があり、一気に入居率を改善しようと、入居審査をほぼザルで全通過させた時期がありました」

 空室解消のためとはいえ、一体、その入居者は何をしていたのでしょうか?

「例の奇行の主も、ノー審査で入居してしまったうちの一人とか。××××(自主規制)な人物ということもあり、いたずらに刺激せず、次の契約更新のタイミングで貸主側から更新を拒否してお引き取り願ったそうです」

問題行動は一人だけじゃなかった!

 その後、奇しくも同じ時期の入居者が共用部でペットの粗相をしたり、部屋を◯◯待機所として利用するなど問題行動を連発。DJあかいさんによれば、「同業の友人は、一様に更新拒否して“物件の浄化”に努めた」そうです。

 一般的に借地借家法で守られている賃借人の退去は容易ではありません。そのため、「塩を撒いたら退去していただける悪霊のほうがよっぽど楽な相手」というのがDJあかいさんの見解です。

「稼動・入居率は確かに重要です。かといって、誰かれなく入居を許すと、ふさわしくない人まで入居してしまい後で苦労するという教訓ですね。この業界にいると本当に怖いのは、お化けや霊じゃなくて人間なんだと痛感します」

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