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業界でも有名な「いわくつき物件」で…真夏の恐怖体験/#全宅ツイ

コラム

多くの血が流されてきた都内の某物件

 別の意味で肝を冷やした経験を持つのが、おなじく全宅ツイ会員の「松濤しんじ」さんです。業界では知らぬ者がいない「いわくつきの物件」を過去に取り扱おうとしたと語ります。

「都内の一等地にある暴力団関係者が実質的に所有しているという土地でした。取引にまつわるトラブルも絶えず、複数の死者まで出ている。そんないわくつきの物件です」

恐怖 怪談

 隣地には有名企業の本社ビルが建ち並ぶ非常に利便性の高い土地です。それだけに、過去に購入を検討した企業も多かったものの、いずれも取引成立には至っていません。

「この土地を 仲のいい金融業者W氏から『なんとかまとめられないか』と依頼され、本腰を入れて動くようになりました。 話がまとまれば40億円で買いたい大手企業がいると

 ビジネスパートナーが華僑と強いコネクションを持っていたことから、資金面での不安はないと判断した松濤さんは早速行動に出ます。

「まずは仕入案件として形にするために、所有者サイドの不動産ブロー力ーにアポをいれました」

防弾チョッキを着て商談へ

「過去には死人も出てますからね。念のためAmazonで 防刃・防弾チョッキを購入して、スーツの下に着ていきましたよ」

 打ち合わせ場所として松濤さんが指定されたのは、先方の事務所。いかにもなコテコテの事務所を想像して訪問したところ、普通の小奇麗な事務所だったため少し拍子抜けしたといいます。

「事務所では、いくつもの修羅場をくぐり抜けてきたのだろうと思わせる、風格のあるおじいさんブローカーが待ってました。その日の商談は和やかに進みました。

 しかし結局、私の実力不足と、金主である華僑が『ジャパニーズヤクザはビジネス相手として要注意』と難色を示して、話はまとまりませんでした」

 現在もその土地は更地のままぽっかり空いているらしいです。夏の暑さを吹き飛ばす(?)全宅ツイの不動産恐怖体験、いかがでしたか。

<取材・文/栗林篤>

【DJあかい(@aka1you)】
仕事のストライクゾーンがどんどん広がっている不動産界隈の人。最近大家業も始めました。原点たるブログ業については大人の事情を忖度して宣伝できませんので「DJあかい ブログ」で検索してください。

【松涛しんじ】
空手を愛する不動産ブローカー。都内で不動産仲介を行っています。二匹の猫と暮らす全宅ツイのアウトオブコンプライアンス部長。

「全国宅地建物取引ツイッタラー協会(全宅ツイ)」は、数百億円の不動産を取引する不動産ファンドのAMrからルノアールにたむろする無免許ブローカーまでを会員に擁する、その保有資産、預り資産、グリップ資産の合計が2兆円を超える不動産Twitter最大の業界団体です

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