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東京で「ジョイント貸して」が通じない。宮城出身者がビックリした“意外な方言”

コラム

『秘密のケンミンSHOW極』(日本テレビ)や、『出没!アド街ック天国』(テレビ東京)など、地元民しかわからないようなローカルネタがテレビで話題になることも多いですよね。

悩む男性

※イメージです(以下、同じ)

 あまりにも日常的に見たり聴いたりしていると、それが“地元特有のモノ・言葉”だと知らなかったというケースも……。今回は、自分が住んでいる土地でしか通じない言葉だと知って、ショックを受けたという女性を紹介します。

新幹線で最短1時間半!都会に負けない充実ぶり

 東京の会社で働く山本ゆかりさん(仮名・25歳)は宮城県仙台出身。親や親せきも、宮城県内で生活していますが、大学進学をきっかけに晴れて上京しました。

「最近はテレビもローカル番組以外の全国ネットの番組も多いし、ネットも普及しているので、地域差はあまり感じていないんです。ファッションも、駅前にPARCOもあるし、都内にあるようなブランドを扱っているファッションビルもある。単館上映の映画を上映するシネコンもあるし、タワレコも、ライブハウスもある。バンドやジャニーズも東北でコンサートを開くとなったら、宮城には必ず訪れますからね」

 まさに、東北カルチャーの中心であるという仙台。ゆかりさんも、「料理は美味しくて、少し車に乗れば海も温泉もある」とその魅力をアピールします。都会でありながら、自然も残した仙台は確かに、観光地としてではなく、住環境も良さそうです。

「東京まで新幹線で1時間半なので、実家から会社まで通勤したかったのですが、それを会社の人たちに言ったら笑われました。自分では最寄り駅まで1時間以上かかる東京近県の人たちよりも、都会から来ていると思っていたんですが……」

なぜか多い“通じないワード”

ジョイント

 ゆかりさんは、標準語を話そうと、訛りが出ないように気をつけていたそうです。しかし、あるとき、言葉が通じないという出来事に遭遇しました。

「同僚に『“ジョイント”を貸して』と言ったら、まったく伝わらなかったんです。地元ではホチキスではなく、ジョイントというのが当たり前。学校でも『明日ジョイント持ってきて』と普通に先生が言っていました。子ども向けローカル番組でも、司会が『ジョイント』と言っていたので、東京でまったく通じないのには驚きました……」

 なぜジョイントというのでしょうか? 気になって調べてみると、大正15年に雨森文永堂というホッチキスメーカーが発売したホッチキスに「ジョイント」という商品名のものがあったことがわかりました。ただ、なぜこの商品名がいまも宮城県で息づいているかは不明です。

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