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バス車中で3連泊も…鳥取在住の就活生が体験した地方の過酷な就活事情

コラム

 地方の大学生が都会の企業で就活をすることは想像を絶する大変さがあるようです。

 自身の体験を語ってくれたのは、鳥取県内の大学に在学していた大山かおりさん(仮名・25歳)。リモート面接が今ほど浸透していない4年前に嵐のような就職活動を経て、見事、大阪府内のメーカーに内定をもらったそうです。

就活生 女性

画像はイメージです(以下同じ)

朝4時半起きで駅に向かう

「大阪で午前中の説明会や面接に参加するためには、朝4時半に起きて歩いて駅まで向かうのですが、起きられなかったらという不安から、一睡もせずに向かった経験もあります。バス内で寝られるし……」

 鳥取から大阪まで朝6時発のバスに乗る必要があるのに対し(※現在はダイヤが変わっているようです)、家の最寄り駅から鳥取駅着の電車の始発が6時半着。それでは間に合わないということで、片道約6kmの道を歩いて向かっていたと言います。

冬場は雪が積もるのでスノーブーツを履き、パンプスを手で持って歩きましたね……。タクシーだと片道2000円以上かかってしまうので、大学生の身では気軽に乗れませんでした」

お金がないので移動もバスがメイン

夜行バス

 地方大学生にとっては、都会に出るためのバスに乗るところから過酷な就職活動は始まっていたのです。

「1日の半分くらいバスに乗っていた日もありました。大阪まで3時間、東京まで10時間ほど。新幹線に乗りたくても、選考が週に3〜4回とかに増えると、なかなか頻繁に乗れなかったです」

 新幹線や特急電車、飛行機に乗ればすぐですが、学生なのでお金が十分にかけられません。いかに節約して就職活動をするか考えながら就活をする学生が地方には多いようです。 

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