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バス車中で3連泊も…鳥取在住の就活生が体験した地方の過酷な就活事情

コラム

家に戻る時間がないのでバス車中3連泊も

慣れてくるとバスの中で面接対策を考えたり、パソコンでエントリーシートを作るのにも抵抗がなくなりました。でも基本はバスの中では仮眠をとったり、休息をしていましたね」

 バスでの移動が増えると、気づけばバスの中で2〜3連泊をすることも普通になったという大山さん。

「夜行バスで早朝に東京に着いたときは24時間営業のサウナで時間を潰してから、面接会場に向かっていましたね。その日の夜も夜行バスで大阪に移動したり……。本当はホテルに泊まりたかったんですが、それは金銭的に厳しくて……。食事はいつもファストフードで済ませていました」

 まさに就職活動は体力と気力勝負だということが感じられます。

仲良くなった就活生の家に泊まらせてもらう

就活

「最終的にはコミュニケーション力を活かして、選考会場で仲良くなった都会の学生の家に泊まらせてもらったこともありました。ここまでくると就職活動以上にうまく生活を回すことのほうに神経を使っていた気がします(笑)」

 選考担当者に対しての自己アピールの場でこのエピソードは大いに驚かれたそうです。

「選考が進めば、企業によっては交通費を支給してくれるんです。そうした選考が数社重なって、就職活動の後半には、なんと赤字が黒字に転じてきたこともありました

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