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マヂカルラブリーが語る、物事を続けるコツ「目標は達成しないと気持ち悪い」

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「M-1グランプリ」で2017年の最下位から這い上がり、2020年に見事優勝を果たしたお笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルさん(34)と村上さん(36)

マヂカルラブリー

マヂカルラブリー、野田クリスタルさん(写真左)と村上さん

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 2017年は最下位に沈み、審査員の上沼恵美子さんからは「(決勝に)よう残れたな」と厳しい評価を受けたことが話題に。その後、2018年に「キングオブコント」決勝、2020年に野田さんが「R-1ぐらんぷり」優勝と、着実にステップアップ。そして2020年のM-1グランプリで優勝し、見事リベンジを果たした。

 インタビュー前編では、M-1優勝当時のことや、冠番組のこと、2人が所属している「大宮セブン」について語ってもらった。後編では、キングオブコント優勝に向けての取り組みや、芸への姿勢、そして、野田さんの「ストイックさ」にも焦点を当てていく。

【インタビュー前半】⇒『マヂカルラブリー「やるお笑いは変わらない」。注目の“大宮セブン”次期エースも』を読む

今は賞レースを心の底から楽しんでいる

――野田さんがR-1ぐらんぷり、そしてコンビでM-1グランプリで優勝して、次なる目標は「キングオブコント」だと思うのですが、もう予選に向けて動き始めていますか?

野田クリスタル(以下、野田):みなさんが思っているよりはのんびりしているかもしれないです。7月頃になったら「キングオブコントに出るんだな」という実感がわくと思います(取材は2021年6月末実施)。

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――タイトルを2つ獲ったことで、キングオブコント1本に集中できるからのんびりと構えてられるということでしょうか?

野田:ようやく今、賞レースを心の底から楽しんでいる感覚はあります。正直、M-1は途中から楽しくなかったんですよ。僕ら、旧M-1は2007年から参加しているんですけど、そのときは結構楽しんでいて、今のコントに対するテンションに近いかもしれません。

村上:旧M-1の時は、まだ売れなくてもいい芸歴だと思っちゃっていたフシがあります。それが、(2011~2014年開催の)「THE MANZAI」の第2、3回大会くらいから「(賞レースに)出なきゃ」と思うようになっちゃって。

野田:予選で落ちたら、「落ちたじゃん」とか「終わったな」と周りから思われているような感覚がありましたね。そういうこともあって、途中から楽しむというよりは「勝たなきゃいけないんだ」と思うようになりました。そこからは、楽しくはないけど、結果が出るようになりました。

周りから見られている感覚はある

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――ではキングオブコントは、勝とうとは思っていない?

野田:今のこの感じが良い方向に転んで、勝つというワンチャンに賭けてます(笑)。旧M-1の時と違うのは、確かに肩の力は抜いているけど、そのわりには勝ちにいけるネタを作るクセがついている点ですかね。これはもう、賞レースの呪いです(笑)。

――周りからのプレッシャーもすごいと思うのですが。

村上:正直、見られている感覚はあります。なので、やれるネタはやろう、と。昔は権利関係を無視したネタとかもやっていましたけど、今は成長しました。

野田:2018年のキングオブコントの準々決勝でピエロのネタをやって通ったんですけど、運営から「決勝でこのネタはNG」という電話が来ました。

村上:いけると思ったんだけどね(笑)。

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