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東京23区【家賃が安い駅】ランキングの上位駅の相場とオススメしない理由

コラム

 就職上京組のツラさは、住む場所にお金がかかってしまうということ。特に給料が少ない20代中盤までは、ちょっとでも高いところを選んでしまうと相対的に家賃のダメージがのしかかります。

 東京に実家がある同期入社組を見ると、一人暮らしの気軽さはあるものの、毎月支払う家賃を払わず貯金ができると聞いて、思わずため息が出ますよね。

「それなら家賃が安いところに住めばいいじゃない!」

 いや、その通り! でも安い場所には何か理由があるんじゃないの?

東京23区で家賃が安い駅トップ3は?

 ということで、通勤に便利でステータスもある「東京23区」。不動産ポータルサイトを叩いて、23区の最安家賃の地域を検索してみましょう!

……と思ったら、すでに「SUUMO」さんが調査結果を発表されていました。ありがたいですね。

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「【2018年】東京23区の家賃相場が安い駅ランキング」(提供/SUUMO)

 駅徒歩15分以内1R~1DKの広さの物件で、6万円以下の家賃相場の駅は上位の3駅です。

1位:西高島平駅/家賃相場5.55万円/板橋区
2位:葛西臨海公園駅/家賃相場5.70万円/江戸川区
3位:北綾瀬駅/家賃相場5.90万円/足立区

 東京は西高東低の街と言われていますが、実態としては中央と南西に高い評価が与えられていて、北側から東側の家賃相場は安くなっています。エリアによって街並みの雰囲気も大きく変わってきます。

 上記23区ランキングの中には駅前にほぼ何もないエリア(ただし都心に相対的に近い)もありますが、下町的情緒ある雰囲気や活気のある商店街を駅前に持つエリアで、自分の感覚に合っているなら相対的におトク、といえるでしょう。

 ただ、上位3位までの選択肢に限ると、他の駅でもいいかなぁという思いがあります。ちょっと詳しく解説してみましょう。

「家賃が安い駅」トップ3のスペックを解説!

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西高島平駅

 1位の西高島平駅は、駅の北側は倉庫街。高島通りを挟んだ南側に住宅街がずっと立ち並ぶエリアです。駅前商店街はほぼないと言っても良く、居住コスト削減以外で積極的に選ぶ理由としたら、「都営三田線始発駅」ですので、地下鉄5路線が乗り入れる大手町駅に座っていけるくらいでしょうか。

 2位の葛西臨海公園駅の駅前は西高島平駅よりも何もありません。駅前商店街も近くの住宅街はなく、国道357号線を渡って10分ほど歩くと江戸川区南葛西エリアの南端にたどり着きます。

 このあたりは葛西駅のバス生活圏といえます。葛西臨海公園駅まで歩くなら、東京駅(実質は有楽町駅)まで直通14分ですので、近隣にオフィスがあれば通勤時間の短縮はできますが、単身者が積極的に住む理由はあまり思いつきません

 3位の北綾瀬駅は、上位2駅よりも若干人通りはあるエリアとなりますが、現状の北綾瀬から出る地下鉄千代田線支線は、綾瀬行きしか出ていない、マイナーな駅となります。

 環七通りそばを避ければ閑静な住宅街ですし、もう少しで綾瀬経由の代々木上原行直通電車が通るようになるので、北千住や千代田線沿いにオフィスがあるなら狙い目かもしれませんが、そもそもここで5万円のワンルームを借りるなら、若干の妥協をして北千住のほうが良い気がします

 上位3つを順番に紹介するとこんな感じなのですが、細かく物件を見ていくと確かに家賃相場は都内平均よりずっと安いものの、「そもそも築年数が経っている物件が多数」「新築だと4畳シャワールームのみの供給が多い」「駅前から離れた徒歩十数分表示ばかり」など、平均相場を下げる要因となる物件も多く、絶対的に安いとはあまり思えませんね……。

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