28歳で年商2億円、趣味はナンパ。一橋卒の経営者が語る「ナンパとビジネス」の共通点
「Webメディア運営事業などを営んでいます。会社の従業員は数人ですが、年商約2億円で、利益率は50%を超えています。ナンパは10代から始めて、これまでの経験人数は1000人くらい。数えていないので大体です。最近はビジネスもナンパも競合が増えてきているので、今後はどうなるかわからないですね」
そう語るのは沢口大輔さん(仮名・28歳)。一橋大学を卒業後、都内で会社経営をする傍ら、現役の「ナンパ師」としての一面もあります。仕事をしつつ、コロナ禍の以前は週に少なくとも2〜3日はストリートナンパに勤しむ日々を送っていたのだとか。
沢口さんは、ナンパを通して身につけた考え方を仕事に活かしているといいます。
差別化を図りつつ、当事者意識をもつ
「人と同じことをして成功するのは難しいので、差別化を図る必要があります。そのためには、ほかの人がやりたがらないことを探すと良いですね。ナンパも怖がってやりたがらない人は多いです。『通報されたらどうしよう……』とか、いろいろ考えてしまうんだと思います。だから、ナンパをすること自体が差別化になりますね。ビジネスにしてもハードルが高そうな分野に参入すれば、それ自体が差別化になるでしょう」
差別化を図るためには「ほかの人がやりたがらないようなことに手を出せ」という沢口さん。
「会社でも抜きん出るためには、差別化が大切。特に、当事者意識をもつことですね。ナンパは自分でやったことがそのまま自分に返ってくるので、当事者意識がないと失敗してしまいます。仕事も自分ごとのように取り組む意識が重要です」
言われたことをただこなすだけではなく、主体的に行動できるかどうかが成功のカギになるといえそうです。
失敗から学ぶ「起業家マインド」
加えて「当事者意識をもつこと自体も差別化になる」と沢口さんは言います。
「ナンパは何回もトライしないと成功しないです。失敗も多いですが、徐々に心が麻痺してくるので落ち込まなくなります。僕はリスクをとるのが好きな性格ですが、挑戦しまくって失敗しても気にしないですよ。『失敗から学んでやる!』というメンタルが大切」
たくさんの失敗を経験してきたという沢口さん。挑戦数を増やすことで、成功率を高められるそう。
「確実性の低いことでも、恐れずに挑戦したほうがよいですね。人生は1回しかないので、おもしろいことをしましょう。ナンパで成功している人は失敗している数も多いはずです。会社でも、失敗から学ぼうという起業家的なマインドは必要かもしれません」
沢口さんは、会社で働くビジネスパーソンも「起業家マインド」をもって挑戦しまくることが大切だといいます。