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「女性がいる飲み会には参加禁止」“ストーカー化した彼女”に30歳男性が下した決断

コラム

謝罪しても怒りは収まらず…

破局 カップル

 しかし、太田さんが何度も謝罪の言葉を口にしても彼女の癇癪(かんしゃく)は続きます。これにはさすがの彼もイライラを爆発させてしまいます。

「飲んだ後でいつもより気が大きくなっていたのかもしれません。でも、彼女は『今後は忘年会も、新年会も、会社の飲み会に一切参加するのは認めない!』って言い出すもんだから、何の権限があってそんなこと言い出すんだ!ってキレてしまった。この数十秒前まで我慢しなきゃと思っていましたが、感情的に怒りをぶつけてしまいました」

 彼女は彼女でこれに対して一歩も怯むことなく、前にも増して文句を言ってきたため、「わかった。もう別れよう」と通告。その場で、持っていた合鍵をテーブルの上に置き、彼女のアパートを出てしまったといいます。

「彼女の嫉妬と束縛がひどかったので、この一件の前から別れたいと思っていました。しかし、こちらから別れ話をすれば、彼女のことですし、どんなことになるかわからないって怖さがありました。だから、タイミングをうかがっていたのですが、つい勢いで一方的に別れを告げてしまった。彼女は騒いでいましたが、それを無視して自分の家に帰りました」

別れを受け入れようとしない彼女が…

 その後、電話の着信やLINEのメッセージがひっきりなしに届いたため、すかさず着信拒否&ブロック。それでも自宅や会社近くで待ち伏せするなど彼女は完全にストーカーと化していたそうです。

「会社は裏の通用口から出入りするようにしたり、自宅もしばらくの間は戻らずに友達の家に居候させてもらっていました。けど、半月ほどで彼女につきまとわれることもなくなり、元の生活に戻ることができました」

 後で共通の知人から聞いた話によると、彼女に交際を申し込んだ男性が現れ、この人物にあっさり乗り替えてしまったとのこと。これがなければもっと長い間、ストーカー被害に遭っていたかもしれません。

「それに居酒屋で目撃した件もどうやら偶然ではなく最初から尾行していたみたいです。彼女ならやりそうなので不思議じゃないですが、深刻なトラブルにならないうちに別れることがよかったです」

 いくらなんでも会社の飲み会にまで口を出すのはやりすぎ。そこは干渉しないでほしいものですね。

<取材・文/トシタカマサ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

特集[隠しごとがバレて一悶着!

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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