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「社内」に目を向ける20代ほど、最短で人脈を広げられる

学び

 社内の人たちには、それぞれに友人や知人がいますよね。皆さんも、社内の人だけではなく、学生時代の仲間や、ご近所さんなど、会社や職業は違ってもさまざまな人と繋がりがあるのではないでしょうか。

 社内の人と繋がりを持つと、いずれ「こういう人がいるんだけど」と紹介してもらえるかもしれません。社内で関係を育てた人からの紹介ですから、信頼度も高いでしょう。こうしたメリットが、社内の人脈には秘められているのです。

「若さ」と「八方美人」が武器

オフィス OL

 それでは、社内の人脈作りにあたって、どのような態度で臨めばよいのでしょうか?

 まずは、“八方美人”で良いと思います。誰かキーパーソンを探そうとしたり、社内の上下関係を意識したりと、つい複雑に考えてしまいがちですが、いちいち人を選別していては大変。そこまでする必要はなく、まずは分け隔てなく付き合っていくのが一番です。

 そういった意味では、20代の若手社員は絶対に有利。年齢を重ねると、どうしても業績などで評価されがちですし、家族をもっていると飲み会に参加できないなど積極的に動けなくなってしまいます。

 その点、若手社員の場合は、能力よりも人間性。とにかく素直さであれば受け入れてもらえますし、さまざまな場所にも顔を出しやすいでしょう。失うものがないのである意味怖いものなしです。ほかの部署の人であっても遠慮せず積極的につながりましょう。

自分のことばかり話す若手は嫌われる

 このときに気をつけておきたいのは、会話するときの態度です。

「自分はこういう人間で、こういう仕事をしていて……」などと自分のことばかり話していても、あまり喜ばれません。そうではなく、相手の言葉に耳を傾け反応する態度でいたほうが可愛がられるでしょう。みんな若い人に自分の話を聞いてもらいたがっていますから。

 このようにして社内に築いた人脈は、いつか必ず助けになってくれます。日頃の仕事も円滑に進むようになるでしょうし、いつか転職を考えた時や、あるいはリストラを受けるような事態になった時に力になってくれる可能性もあります。

 私も、年齢を重ねた今になって思うのは、自分がまだ確立されていない若い時代の仲間は、本当に心許せる大切な存在だということです。困った時に助け合える仲間がいるということは、キャリアに限らず、人生の豊かさに直結します。
 
「20代のうちに社内で人脈を作る」

 シンプルですが、それが私なりの人脈づくりのやり方です。

<TEXT/高本尊通 構成/小林義祟>

1972年3月7日生まれ。大学卒業後、パソナに入社。大手特別法人営業グループ責任者を経て、企画、アライアンス、業務改革担当として活躍後、2004年、株式会社プロフェッショナルバンク設立に参画。これまで約7000人あまりのキャリアに携わり、特に30代、40代の転職市場の現場に長く携わってきた。2012年にビズリーチ社の「日本ヘッドハンター大賞」、同年から2年連続で「リクナビNEXT AWARDMVA」を受賞するなどし、16年にはビズリーチ社によるヘッドハンターランキングで約1500人中第1位を獲得している

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