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ヘッドハンターが教える「“キャリア向上”のためのSNS活用法」

学び

 これまで約7000人の転職に関わってきたヘッドハンターの高本尊通です。

 Facebook、LINE、インスタグラム、TwitterなどのSNSサービスを利用されている方は少なくないのではないでしょうか? SNSは個人でも気軽に使える発信ツールという特性から、転職活動などキャリア作りにおいても役に立ちます。ただし、“正しく”使えばという条件付きです。

 今回は、キャリア・マネジメントにおけるSNSの有効な使い方や気をつけておきたいポイントを解説します。
 

気軽な発信の先にある、「無数の人々」を意識する

ビジネス SNS

※画像はイメージです

 今では当たり前のように使われているさまざまなSNSサービス。ほんの10数年前には、スマートフォンさえも一般的ではなかったことを考えると、非常に素早いスピードで私たちの生活に入り込んできたことが分かるでしょう。

 私が身を置く人材業界においても、SNSの影響は日増しに強くなっていると感じます。個々人が発信力を持ち、自らの考えを世界の人々に向けて手軽に伝えることができるということには、ポジティブな面も少なくありませんが、同時に使い方を誤ったときの恐さも感じます。

 先日、ある大手企業の役員の方が、Twitterのつぶやきを発端に、いわゆる“炎上”を起こしていました。詳しい事情は知りませんが、あのような問題を耳にすると、ビジネスマンがSNSなどで発信する内容には、よくよく注意しなければならないと感じます。

 まず前提として意識しておくべきは、SNSの発信の先には、「さまざまな考え方をもった人」が無数に存在しているという点でしょう。場合によっては強い批判にさらされてしまう可能性がある上、いったん発信すると取り返しがつかなくなることもあります。

センシティブなトピックスはなるべく避ける

 それでは、どのような発信を心がけるべきなのでしょうか?

 私なりの答えは、「節度をもった発信」というもの。当たり前に思われるかもしれませんが、さきほども触れたように、SNSの先には多くの人がいますので、たとえ親しい友人から「いいね」をもらったとしても、他の誰かを傷つけているかもしれません。そうした人たちへの配慮も欠かさずに発信すべきだと思います。

 たとえば、「友人と一緒に撮影した写真を投稿する」「自分の気に入った雑誌のページを投稿する」、こうした行為も一見普通のことのように見えますが、もしかすると、一緒に映った友人はプライベートな写真を投稿されたくないのかもしれません

 雑誌のページには著作権がありますから、詳しい人が見ると、「法律に違反しているのでは……」と思われる可能性もあるでしょう。

 特定の個人や会社などを非難するようなネガティブな投稿も極力避けるべきです。投稿者と同じ意見の人からは「いいね!」がつくかもしれませんが、そうでない人にとっては、見ていて決して気持ちの良いものではありませんから。

 とくに、政治や宗教、思想など、センシティブなトピックについては、どれだけ書き方に気をつけても、やはり反対意見を持つ方が投稿を目にする可能性がありますから、はじめから投稿しないのが無難です。

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