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「スーツ文化」に馴染めない人が転職で失敗する理由

学び

 ヘッドハンターの高本尊通です。

 就職活動や転職活動のとき、「服装」の問題を気にする方は少なくありません。人間の第一印象は、5秒もあれば決まってしまうと言われていますから、無理もないでしょう。

 今回の記事では私の経験も踏まえた、「服装」と「キャリア」の関係についてお伝えしたいと思います

面接官は「キャリアや実績」以外も見ている

面接

※画像はイメージです(以下同じ)

 転職希望者が採用面接を受ける場面のことを考えてみてください。

 その時点で、面接をする会社は希望者の過去のキャリアや実績は審査済みです。それでは、どういった点に注目しているのでしょうか?

 それは「自社の価値観と合っているのか」というものでしょう。そこで判断のポイントとなるのが、“見た目”なのだと思います。

 しかし、「高級なスーツを着ていこう」「髪型をキメていこう」などと考える必要はありません。そもそも、会社にはそれぞれに社内文化に沿ったドレスコードがありますから、そこに合わせていくのが基本です。あくまで“普通”でいればいいのであって、その意味では「服装で勝負するな」ということになります。

転職活動で失敗してしまう人の傾向

 一方で私が重要だと考えるのが、“顔つき”。

「受け答えの態度や表情はどうか」といった点が、採用の成否を分かつことも少なくありません。緊張しすぎるのも、くだけすぎるのも良くないでしょう。「その場の空気に合わせる」力が必要なのです。

 転職活動で失敗する人は、自分を良く見せようとする傾向があります。

 本当はおとなしいのに、あえて事前に用意したセリフを大声で言ってみたり、難しい言葉を使って賢そうに見せたり……。しかし、そうした態度はすぐにバレてしまいます。面接の場で質問されても会話のキャッチボールにならないからです。

 もちろん、「あの人は面接のときの態度がマズかった」とはっきり指摘されることはほとんどありません。採用する会社としては、NG理由は後からいくらでも考えられますから。しかし、面接時の第一印象は重要ということは認識しておいたほうが良いと思います。

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